第一章
[2]次話
スライムの利用
スライムはこの世界で最弱のモンスターである、だから人賊星トマス=ジオンゴの神具になっていることを誰もがいぶかしんだ程だ。
しかし彼のスライムは無限に成長していく恐るべき生物型の神具であるので誰もがそれもあるだろうと思った。しかし大抵のスライムはそうではなく。
種類によるがやはり最弱のモンスターである、特に普通のスライムはそうである。グリーンやブラック、ホワイト、イエロー、ブルーといったスライム達は麻痺や石化等の特殊能力を持っていたりするので厄介だったりもする。だが普通の水色のスライム程弱いモンスターはいない。だがそのスライムをだ。
ルーマニアの貴族ドラコ=プラコチェシ伯爵は一匹買った、伯爵は人間族の由緒正しい血筋の者であり温厚篤実にして民に対しては常に善政を心掛け学識ある人物として欧州の星の者達からも一目置かれていた。
だが誰にも欠点があるもので伯爵はとかく並外れた女好きだった、まだ二十代前半であるのに正妻の他に多くの妾を持ちそれは複数の種族に及び尚且つ下はこの世界の欧州の法では法に触れないギリギリの十二歳まで上はそれこそ若作りならばということで七十歳までに達して職業も問わない。差志賀に人妻や彼氏持ちには手を出さない辺りは彼の良心が出ているがその分未亡人属性を持っているうえに姉妹同時も大好物で挙句には男の娘属性まで持っているという下半身がかなり危険な人物だった。
だが彼はよくこう言っていた。
「安心するのだ、私は無理強いはしない」
「双方合意のうえで」
「だからいいのですね」
「そうだ」
若く気品のある如何にも貴公子然とした顔で家に仕えている者達にも言う。仕えている者達にも彼はいい主である。
ロココのそれを思わせる黒と金の多くの装飾がある服を着ており金髪はショートヘアにしている。黒い瞳は琥珀の様に瞬き端整である、だがどうしようもない好色さを身体全体の雰囲気に出して言うのだ。
「相手が誰であろうとな」
「側室の方を何人も持たれていても」
「そしてどういった方でも楽しまれてもですか」
「美しい方なら」
「それが同性の方であっても」
「男の娘は女性だ」
彼の考えではそうである。
「だからいいのだ。それで日本の星の方が言っておられますが」
「それ誰ですか」
「どなたですか?」
「誰だったか。坂口様だったかコスプレというものがあり」
このプレイの話もするのだった。
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