第二章
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T−34を多く製造し戦場に送った、それと共に後ろにロケットランチャーの台を置いたトラックを思わせる形の車両もだ。
多く製造し戦場に送った、ある若い兵士はその車両を見てこんなことを言った。
「何か戦車の方が」
「頼りになりそうか」
「はい、そう思いましたけれど」
自分の上司である伍長に述べた。
「違いますか」
「いや、あれは考え様によってはな」
「戦車よりもですか」
「俺達を助けてくれるんだ」
そうした兵器だというのだ。
「凄いぞ」
「そうなんですね」
「見ていろ、あれが動いたらな」
その時はというのだ。
「物凄いからな、お前はまだ見ていないがな」
「それをですか」
「見られるからな、見たいならな」
軍曹は兵士に笑ってこうも言った。
「生きろよ」
「その時までですね」
「ああ、正直生きるだけでも大変だがな」
今のソ連軍はというのだ。
「それでもな」
「頑張って生きてですね」
「それを見ろよ」
「わかりました」
兵士は軍曹の言葉に確かな声で答えた、そしてだった。
彼は何としてもカチューシャロケットの活躍を見ようと決意した、幸いその時はすぐに来た。何と兵士が見た次の日にだ。
カチューシャロケットの攻撃が行われることになった、軍曹はそのことを聞いて兵士に笑って話した。
「お前は運がいいな」
「今からですね」
「あれで攻撃を仕掛けるからな」
「一体どんな攻撃をするか」
それをとだ、兵士は目を輝かせた。そうしてだった。
カチューシャロケットの車両達は動き横一列になった、そして部隊の者達がランチャーにミサイルを次々に装填し。
指揮官の号令が出るとすぐに一斉射撃が行われた、車両の後部にある長方形のランチャーからロケットが勢いよく一斉に放たれた、すると。
無数のロケット達が空を飛びそのうえでドイツ軍の陣地に襲い掛かり攻撃を仕掛けた、するとドイツ軍の陣地で次々に爆発と炎そして煙が起こった。
一連の攻撃を見て兵士は顔を紅潮させて軍曹に言った。
「凄いですね、これならナチの連中もです」
「倒せるか」
「はい、あれだけの攻撃を仕掛けたんですよ」
それならというのだ。
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