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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆違うよって言わなきゃいけないのに
第二十四話 結成!《リトル・エネミーズ》!!
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。」
「うわ、ぼったくりですね。」
「そういうわけだからよく話し合って決めよう。まあこの人数なら一旦解散してもう一度組み直せば無料で名前変えられるんだけどね。」

議論すること数十分。マルバとアイリアは兄妹そろってネーミングセンスがないため、出した案は片っ端から否決されていった。ミズキもシリカもこれといったいい名前を出せずにいる。
そんな中、ついにアイリアがまともそうな案を出した。
「うーん……それじゃ、こんなのはどう?《リトル・エネミーズ》!」
「リトルエネミーズ……小さな敵?」
「ほら、私たちみんなビーストテイマーでしょ?」
「でも、アイリアさんは違うじゃないですか。」
「あー、それね。ギルド結成し終わったら紹介しようと思ってたんだけど……ほら、クロ。おいで。」

アイリアが呼びかけると、宿屋の隅から小さな黒猫が姿を現した。その首には銀色に輝く鈴が付けられていて、猫が駆けるのに従い、ちりん、と澄んだ音をたてる。黒猫はマルバの椅子を足台にして机に駆け上がると、テーブルの上で丸くなっていたユキの横に座った。ユキが身を起こし、不思議そうな目で新参者を見た。
「紹介するね。昨日の夜散歩していたら見つけた私の新しい友だち、クロです。」

見たことがないモンスターだった。その姿はともかく、鈴が付けられたモンスターなんて聞いたことがない。
クロはユキやピナ、フウカを含めたその場全員の視線を一身に浴び、居心地が悪そうに身繕いをした。
「種族名は“Black Kitten”。意味はそのまんま黒猫だね。とにかく見たことがないモンスターだからびっくりしたよ。鈴がついてるし、この子、元・家猫って感じがしない?圏外村にしか出現しない非アクティブモンスターなんじゃないかな?」
「なんだかよく分からんけど、良かったな!まさか全員ビーストテイマーのギルドができるなんて思わなかったぜ。」
「そうだね。おめでとう、アイリア。」
「おめでとうございます!」

みんなに祝福されてアイリアは嬉しそうにはにかんだ。
「ありがとう、みんな!」



結局、ギルド名は《リトル・エネミーズ》に決まった。
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