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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆違うよって言わなきゃいけないのに
第二十四話 結成!《リトル・エネミーズ》!!
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様々な楽器をリズムゲームの要領で演奏するスキルである。スキルレベルが上がると難しい曲が弾けるようになる。マルバはここに来る前はリズムゲームをやったことはなかったのだが、初めてやってみたら意外と楽しかったため本気でやることになったというわけだ。
録音機能が備わっていて、うまく演奏できたもののリプレイをしながら歌う、なんていう楽しみ方もあり、どちらかと言えばマルバはそうやって楽しんでいる。現実世界でのピアノの練習はどうしてもうまくいかなくて放り出したマルバだが、この世界では音楽スキルのおかげでオルガンだろうとフルートだろうとヴァイオリンであろうと楽しく演奏できる。うまくいけばマルバと違って幼い頃からずっとピアノの練習を続けていたアイリアと張り合えるくらいの演奏ができる点も音楽スキルのおもしろいところである。

「それで、シリカ。どうすることにしたの?」
「はい。わたし、決めました。ギルドに入りたいと思います。」
「……そっか。それなら決まりだ。」

マルバはアイリアとミズキに向き直ると、声を張り上げた。
「えー、ここにギルドの設立を宣言します!」

三人の拍手が宿屋の一階にこだました。



マルバは初めて見るギルド申請フォームを見ながらギルド作成に必要なことを確認した。
「さて、それじゃギルドを作成するにあたって……ええと……正副ギルドマスター?ってやつと、ギルド名を決める必要がある……みたいだね。ギルド結成に必要な再少人数は揃ってるし、あとは全員の承認だけ。それじゃ、まずはギルドマスターから。だれが適任だと思う?」

マルバの質問に真っ先に答えたのはミズキ。
「俺はマルバが一番だと思うぜ。」
「え……僕?なんで?」
「んなもんなんとなくに決まってんだろ。」
「えぇ〜……。ええと、それじゃ、他のみんなは?」

「私もマルバくんに一票。」
「わたしもです。」
アイリアとシリカもそれに続いた。
「……だからなんで僕なの。」
「だってマルバさんしかいませんよ。ねぇ?」
「そうだよ、マルバくんしかいないよ。」
「……答えになってない気がするのは僕だけかなぁ……はぁ……まぁ、いいや。ギルドマスターだからって特に何か責任とかがあったりするわけじゃないし。それじゃ僕がギルドマスターね。」

マルバはギルド申請フォームのギルドマスターの欄に自分のIDを指定した。ついでに副ギルドマスターは勝手にシリカを指定しておいた。ギルドマスター権限というやつだ。正副ギルドマスターは後からでも変更可能なのだから適当に決めても構わないだろう。


「次、ギルド名。これは一応変更不可だから真剣に決めないと……。」
「え、変えられないの?」
「いや、変えられないことはないんだけど、変更手数料がけっこう高いんだよ。なんと1万コル
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