第五章
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「じゃあ通報してもいいよな」
「何か怪しな連中とも付き合いあるしな」
「それじゃあな」
「警察にこいつのこと通報しようぜ」
「こんな奴だと余罪もありそうだしな」
こうしてだった、侭田はネットの住人達によって警察に通報された。するとある日彼が酔って車を運転して昼に組合の事務所の駐車場まで車を入れて。事務所に入って仲間達と今後の活動について話をしていると。
「侭田さんですね」
「警察の者ですが」
警察が来た、まずは飲酒運転の現行犯で逮捕され。
そこから余罪が次々と出て来た、勿論現行犯なので飲酒運転の罪からは逃れられず。
他の犯罪行為も全て明るみになり裁判にかけられそうした行為についても有罪となった、こうしてだった。
侭田は大村、菅納と共に刑務所送りとなった。三人共こうして犯罪者となり仕事も家族も全て失った。大村の妻も無事に離婚することが出来た。
三人の破滅を見てだった、ネット住人達は話した。
「因果応報だな」
「悪党の末路なんてこんなものだな」
「三人共絵に描いた様な悪党だったしな」
「こうなる運命だったんだよ」
「っていうかこうならないとおかしんだよ」
その悪事が裁かれなければというのだ。
「もうな」
「悪事には報いがあるものだな」
「自業自得ってやつだな」
「いや、自業自得っていうかな」
それどころかという言葉も出て来た。
「当然の結果か」
「そう言うまでもないか」
「悪党は絶対にそうなるからか」
「もう言うまでもないか」
「悪党のことは」
「そうかもな、ああした連中が破滅しないとかな」
それこそというのだ。
「ないからな」
「そう言うまでもない」
「当然の結果か」
「そういうことか」
「そうだろ、連中刑務所じゃ散々らしいけれどな」
大村達、彼等はというのだ。
「レイプとかで捕まった連中は犯罪者仲間でも低く見られるらしくてな、政治家とか弁護士が入ってもな」
「それでか」
「連中酷い扱いか」
「刑務所の中でも」
「それも当然の結果だな」
「そうだな、悪党にはな」
自業自得そして因果応報と呼ぶまでもないとだ、彼等はわかった。そうしてだった。
三人の無様な結末を喜んだ、下劣な悪党達には当然のことだと。そうしたのだった。
自業自得と呼ぶにも 完
2019・10・29
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