T La bambina da I'ARIA…
第004弾 凪優とキンジとアリア
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その言葉に思考停止する私とキンジ。
……え? は? ドレイ?? ……ありえない。パートナーならまだしも、何故に奴隷なん……。もういいや。考えるのは止めた。考えれば考えるほど鬱になってきそうだ。だから……思考放棄でいいよね。うん。
「ほら! さっさと飲み物くらい出しなさいよ! 無礼なヤツね!」
無礼者はどっちなのよ……。全く。そして客人が偉そうにするんじゃねぇ。イラッと来るんだよ。
「コーヒー!エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ!砂糖はカンナ!1分以内!」
更に私のイライラが募るようにアリアの無茶振りである。
「1分以内って無茶言うなって」
私は怒りを通り越して呆れの境地だったので、大きな溜息を吐きつつ、口を開いた。
「何でよ!?」
私の言葉に不満だったのか、アリアが喰ってかかる。
「カンナが今切らしてて宅配便が来ないと無い。あと、豆挽く所からするから1分以上かかる」
「あ、そう。じゃあなるべく早くね」
私のぐぅ正論にイマイチ納得していなかったようだけど、一応納得して引き下がるアリア。
──ピン、ポーン……。
「宅配便でーす」
そして、それを見計らったかの様に来る宅配便である。
「はーい」
デフォな返しをしつつ、リビングから玄関に向かう私。
そして、扉を開ける。そこには19歳くらいだろうか。そんなに私と年齢は離れていない女性配送員が居た。
「こちらにハンコかサインを……」
宅配便のおねーちゃんは受取伝票の記入を私に求めた。
「あ、はい」
受け取り受諾の記入箇所に、玄関に備え付けていた「宅配便受け取り専用」の判子を押す。
「毎度ありがとうございました!」
「ご苦労様ですー」
荷物を私が受け取り、ベターな挨拶を交わした後、宅配便のおねーちゃんは去っていった。
「じゃあ数分待ってて。アリア」
ズッケロ・ディ・カンナ(キビ糖)の業務用袋が入った段ボール箱を抱え、キッチンに向かう私。
一応、アリアへと了承の意を確認しておく。
「うん」
アリアの了承得たし、早速作るとしよう。アリアは「通常の2倍程度の大量の水で抽出」する『エスプレッソルンゴ』か、「通常の2倍程度の量の豆を使用」する『エスプレッソドッピオ』がご所望だったな。
……よし、今回はドッピオの方にしますか。
先ずは豆の準備だ。今回は「アラビカ種6:ロブスタ種4」の配合率な「クィートエスプレッソバー」にしよう。この豆はクレマたっぷりの濃厚でしっかりした味わいが特徴だ。
この種類は「フルシティーロースト」と呼ばれる焙煎
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