暁 〜小説投稿サイト〜
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十七話
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
――あのルバーブ連山の出来事から数日、事態は大きく進展していた。
まず一つ。リタの研究で、以前から生物変化をしていたコクヨウ玉虫のドクメントが侵食されている事が分かった。
それで分かった事は、赤い煙はこの世界には存在しない『異質なドクメント』という事であった。
しかも自分も相手も、ドクメントを自在に変化させてしまう。それはまるで、『願いを叶える』事によって相手の想いに触れ、ドクメントを覗き見、学び、進化しているようにも見えるらしい。
そして、もう一つ。それは……。
「――国の方でそんな事が……」
「――えぇ、相当、大変みたいよ」
アンジュから聞いた話に僕がそう呟くと、アンジュはそれに溜め息して応えた。
つい先程このアドリビトムに来た、『ジアビス』で有名なジェイド、ティア、ナタリアの国、『ライマ国』で、『暁の従者』の導引による、暴動が起こったらしいのだ。
聞けば、暁の従者の信者は皆、人を超えた異様な力を持っていたらしく、国民はそれによって信者に煽られ、城を攻めたらしい。
異様な力……多分、あの赤い人影から受け取ったんだろう。
『――貴様等、ディセンダー様を私欲に使い、独占する気だな!?――』
不意に脳裏をよぎった、ルバーブ連山で暁の従者に言われた言葉を思い出して舌打ちする。
くそっ……独占して私欲に溺れてるのは…アンタ達の方じゃないかっ!!
「――それで、ジェイドから話を聞いて暁の従者の拠点が分かったわ。それで今、その場所に向かうのにメンバーを決めてるんだけど……衛司はどうする?」
僕が小さく俯いていると、アンジュがそう言葉を出した。
暁の従者の拠点……多分、あの赤い人影の正体が今度こそ分かるんだろう。
だけど……僕はそれ以前に……。
「――うん、それじゃあ、僕も行くよ。『暁の従者』に……面と向かって、はっきり…言いたい事があるから」
僕の返答に、アンジュは一言、『分かった』と言うと他のメンバーを探しに歩き出した。
そう、僕はただはっきりと、あの暁の従者に言わなきゃいけない……『国の為を思ってディセンダーの力を借りて、国を救おう』と言う言葉の『矛盾』を言ってやる為に…。
――――――――――――
――『アルマナック遺跡』。過去にディセンダーを祀っていた遺跡らしく、暁の従者は此処を拠点にしているらしい。
結局、メンバーは僕、メリア、アンジュ、ジェイドとなった。
それにしても……。
「…………なぁんか……イライラする」
思わず、溜め息を出すと同時にそんな言葉が漏れた。
つい先程、このアルマナック遺跡に入って暁の従者の会話
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ