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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十七話
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ジェイドのその一言で、暁の従者の目が変わり、此方を警戒するように睨み付けてきた。
「あれは、ディセンダーなんかじゃないの。もっと得体の知れない何かよ」
「そう、危険な存在かもしれませんよ」
「危険な存在だと?バカな事を…今は誕生されたばかりで、予言通り名前以外何も記憶はない。だが、今この奥でこの世の事を学んでおられるのだ。それが終わるまで、誰もこの先へは通すわけにはいかないのだ!!」
「この腐敗した世の中を正す為に降臨されたディセンダー様だ。じきに、自ら立ち上がられ、この世界を理想郷へと造り変えられる。邪魔はさせないぞ!!」
ジェイドとアンジュの言葉に、暁の従者は鼻で笑い、そう言って戦闘体勢に入る。
思わずアンジュは苦い表情に、ジェイドは『やれやれ』と言わんばかりの溜め息を出した。
ただ、僕は……何故か本気で……この人達に怒りを覚えていた。『予言通り名前以外何も記憶のない』存在を…言わばこの人達は『兵器』として利用しているんだ。
だから…………。
「――もう、いい」
自分でも正直驚く位低いそんな声が、自分から出た。
その声にジェイド以外の皆が何か、と此方を見る。ジェイドはジェイドで意味深に此方を見てるけど。
「――アンタ達のそのくだらない理想も、言葉も聞くのはもううんざりだ……アンタ達は……今、此処でその矛盾した現実ごと潰してやる」
「貴様……我々の理想がくだらない…だとっ!?」
僕の言葉に、暁の従者が敵意を増してそう言ってくる。
ディセンダーの事を知ってんのにまだ…分からないのかよ…。
「……あぁ、くだらないよ。はっきり言ってやる…今のアンタ達は…帝国や星晶を独占する国よりよっぽど屑だよ」
「貴様……一体何を――」
「――分からないなら教えてあげるよ。僕が…力ずくで、全力で…!!」
――僕のその言葉を同時に、戦闘は始まった――
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