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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十七話
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を立ち聞きしたけど……『手から金を出した』、『裏切り者に罰を与えて下さいと願った』、『司祭クラスの許可がないと会えない』……どいつもこいつもふざけてるんじゃないだろうか…?



「――……衛司…大…丈夫……?」


ふと、そんな声の後、服の袖を引っ張られる感覚に見ると、メリアが心配そうに此方を見ていた。
…いけない、また顔に出ちゃってたかな…。


「……うん、僕なら大丈夫だよ。……ありがとう、メリア」


「……ん……」


心配そうな表情をするメリアの頭を撫でてそう言っておく。メリアもそれで分かったのか小さく頷いた後、心地良さそうに頭を撫でられていた。
と、言うか……メリアって本当、頭を撫でられるの好きだな。


「――はいはーい、そこのお二方。いちゃついてるのも構いませんが、先に進みますよー」



「ブッ!?」


此方をかなり悪そうな笑みを浮かべたジェイドが出したそんな言葉に思わず吹き出す。


「あのですね、ジェイドさん……僕は別にメリアとはそうそう関係じゃ…」


「おや、違いましたか?こんな場所でやけに仲良く頭を撫でていたのでそう思ったんですが……いやいや、若いとはいいですねー」


「――だから違うんですってっ!!」


いらぬ誤解を生み出しているジェイドに、それを否定する僕。クスクスとジェイドの隣で笑うアンジュに、否定している僕をどこか不機嫌そうに見ているメリア。
はっきり言おう……なんだ、このカオス。

そんな感じで…僕達はアルマナック遺跡を奥へと歩き続けていた。









―――――――――――――

『――おい、これ見てくれよっ!!』


「――…今のは……?」


「――…どうやら、奥からのようですね…」


暫く歩いていると、広いエリアにつき、不意に奥から聞こえた声にそう言うと、警戒しながら奥を覗き込む。すると目に入ったのは……二人の暁の従者が居て、片方が大きな岩を浮かしている姿であった。


「……あれは……」


「恐らく、『ディセンダー様』とやらの力でしょう。我々の国で暁の従者が使っていた異様な力と似てますし」



「そうみたいね……とりあえず、あの人達からその『ディセンダー様』の事を聞きましょうか」


そうアンジュが言った僕達は頷くと、暁の従者の二人に歩み寄っていった。
暁の従者もそれで僕達に気付き此方を振り向く。


「んっ、何だお前達は?我々の同志になりに来たのか?」


「いいえ、そうではないの」


「じゃあ、何の目的で来たんだ?」


「あなた方がディセンダーと呼んでいるものを引き渡してもらいます」



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