第四十九話 カトレアの旅立ち
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すよ」
悪名品評会になりかけた流れを変えるべく、ミシェルがフォローを入れた。
「それは、謝状を頂いた時にお会いした経験からかな?」
「そうです。良くご存知でしたね」
ミシェルの企みに乗る形で、ワルドがミシェルに聞いた。
「謝状ってどういう事? ミス・ネル」
「あ、私も聞きたい!」
マクシミリアンの悪名の話など何処かに飛んで行き、ワイワイと、ミシェルの話題で食堂は盛り上がった。
「どうやら、お見えになられたようだ」
ワルドの言葉に、皆が一斉に食堂の出入り口を見ると、カトレアが中の様子を伺っていた。
「ようこそ、王太子妃殿下!」
「こちらへ、いらして下さい!」
十数名の新入生は、温かくカトレアを迎え入れた。
「お邪魔じゃなかったかしら?」
「とんでもございません。これから声を掛けに行くところでした」
「これから、僕達は一緒に学ぶ仲間なんですから、遠慮なんて無用ですよ」
「そうですよ。王太子妃殿下」
「仲間……ですか。それじゃ、『王太子妃殿下』は止めて『カトレア』と呼んで下さい」
「呼び捨ては畏れ多いので、『カトレア様』でよろしいですか?」
「はい、皆さん、それから仲良くしましょうね?」
「は〜い」
いつしか、カトレアを中心に、ジョルジュ、ミシェル、ワルドや他の新入生達の輪が出来ていた。
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