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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。中編
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ていた安全ピンを吐き出し、叫びつつ、手りゅう弾をネウロイに向かって、投げつける。
『GIAAAAAAAAAA!!』
そうして、対峙するネウロイが、己に向かって、手りゅう弾が投げつけられた事に気付き、悲鳴の様な、金切り声を上げた次の瞬間には、手りゅう弾が炸裂し、凄まじい爆音と爆炎を挙げつつ、破片と衝撃波をまき散らしていく。
『GYAAAAAAAAAAAAAAAA!!』
これによって、コアもろとも、本体を切り刻まれたネウロイは、この世の物とは思えない断末魔の様な叫びと共に、白い破片となり、散っていった。
思わず、その光景を目の当たりにして、思わず、ポカンとなる俺に対して、シャーリーが、俺の肩をポンッ!と叩きながら、こう言ってくる。
「やったじゃないか、ウィーラー!」
「………」
このシャーリーの言葉に、嬉しいような、呆気ない様な、何とも言えない複雑な感情が湧いてくる中、シャーリーは、三度、ニカッ!とした笑顔で、こう言い放つ。
「航空歩兵としての初戦火だ!おめでとう!!」
「……お、おうっ!!」
俺に向けられたシャーリーの笑顔を前にして、やっとここで、俺が航空歩兵としての初戦火を挙げた事の実感が湧いてくると同時に、俺の中で、自信というのが、芽生えるのが分かった。

(なるほどな……)

とりあえず何て言ったら良いか、分からない妙な自信と満足感に、胸の内が満たされるのを感じつつ、トンプソンM1A1のマガジンを交換していると、シャーリーは、先程の笑顔で、こう続けた。
「んじゃ、この調子で残りもやっちゃいますか!!」
「……あぁ、行くぞ!!」
シャーリーの言葉を受け、俺も何処となく笑顔になりつつ、同意すると、俺とシャーリーは次の獲物を狙っていくのだった。
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