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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。中編
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言い聞かせる様に口にチェック項目を口ずさみながら、手にしたチェックリストにチェックを入れていく。
「全チェック良し、点検終了。エンジンカット」
チェックリストに載ってあるチェック項目を全部確認し終えた俺は、ゆっくりと魔力を減らしていきながら、P-80を停止させる。
そうして、P-80のエンジンが完全に停止するのを確認し、俺が「ふぅ……」と一息ついた瞬間だった。
「凄いな、コイツ!!なぁ、本当に5分だけで良いからさ、これを使わせてくれよ!!な、同郷の人間としてさ?」
「……いい加減にしろ」
と言った感じで、先程と同様に……と言うか、先程よりも、俺の顔に近い距離に近づけながら、興奮した様子のシャーリーが、懲りずにP-80の使用を願ってくる。
あ〜……全く、つくづくあきらめの悪い西側野郎だな……。
彼女の背景に「グイッ!」と言う文字が見えかねない勢いで、顔を近づけつつ、懇願してくるシャーリーの顔を抑えながら、俺は呆れつつ、最早、苦し紛れにも近い感情で、横目で傍に置かれた木箱を指しながら、シャーリーに対して、こう告げる。
「とりあえず、そこに置いてあるP-47でも使ってろよ!!」
俺の提案に対して、シャーリーは「えっ?」と一言呟きながら、横に置いている木箱に視線をやったかと思った次の瞬間には、凄い勢いで、その木箱に駆け寄るなり、勢い良く木箱の蓋を放り投げる形で、開ける。
んで、シャーリーに放り投げられた木箱の蓋がゴンッ!と凄まじい音を立てつつ、落ちる中、シャーリーは木箱の中に収められているP-47を見つけるなり、まるでクリスマスの朝にプレゼントの新しいおもちゃを見つけた子供の様に目を輝かせていた。
「うひょ〜!!これ使って良いの!?」
「まぁ……一応。言っておくけど、俺の予備機だからな……壊すなよ?」
「大丈夫、大丈夫!!ちょっと弄る程度だから!!」
「弄る……?お前、改造する気か?」
俺の子の問いかけに対して、シャーリーは「そうだよ!!」と満面の笑みを浮かべつつ、こう言い放つ。
「心配するなって!お前でも、ちゃんと乗りこなせる程度の簡単な奴にするから!!」
「……レポート書いて、俺に渡せよ。一応、現地での修理記録や改修記録を原隊に報告する義務があるんだからな」
内心……絶対に安心出来ないのだが、今日はもうこれ以上、彼女に絡まれたくないので、もはや投げやり的に、そう言い放つ。
そんな俺に対して、シャーリーは「へ?」と短くつぶやきながら、こう言葉を続ける。
「そんな事も記録するの?」
「あぁ、一応、原隊での任務に『ジェットストライカーとレシプロストライカーの共同使用&戦闘に関する技術&戦技研究』と言うものがあるからな。現に、今、お前が目の前にあるP-47も先輩達が弄ったお下がりだぞ」
「ほぉ〜……幅広くやってんだね
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