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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。中編
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あ〜」
俺の指摘に対し、何処か思い出しつつ、達観した様な声で、遠く泳いでいる目で何処ともなく宙を見つめるシャーリー。
あー……世間一般的なウィッチがこの種の話を聞いてする反応って、これが普通かね?
胸の内で、そう思いながら、俺は開封を終えたばかりのP-80の動作チェックに入る。
まず最初にハンガー内に設置された工具箱を開け、中から、検査機器を取り出すと、素早くP-80の検査用ハッチを開けて、内部機器に検査機器をセットして、続け様にP-80の正面側にあるハンドルを引く。
その瞬間、「プシュー……」と言う空気の抜ける様な音と共に、P-80の正面ハッチがパカッ!と観音開きで、開く。
「おぉ、スゲぇ!!」
「………」
観音開きで、開いたP-80のハッチを見て、興奮気味にそう言い放つシャーリー。
他のウィッチの面々も「おぉ……」と言った感じの反応だ。まぁ、そりゃ今までストライカーユニットは、上から脚を入れるというのが常識だったんだ。その常識をぶっ壊すかのような、新方式の装着方法だから、驚きもするだろうな……。
なぉ、この方式は俺のP-80だけではなく、原隊の姉御方が使っているP-80も同様の装着方法だ。要は
俺
(
ウィザード
)
専用のシステムじゃないって事!!
そんな事実&興奮気味に内部構造を見ようと必死になっているシャーリーを横目に、そんな彼女を全力で無視しつつ、俺は後ろ向きになり、素早く両足をストライカーに収めた瞬間、P-80のハッチがガチャリ!という音と共に閉まり、ロックがかかる。
これで発進準備は完了だ……。
そう思いながら、俺は気を高め、魔力を発動する。
その瞬間、頭から使い魔のホワイトタイガーの耳が具現化し、同時に燃料となる魔力がストライカーへと流れだす。
暫く、目を瞑る様にして、魔力をストライカーに流した後、俺はハンガーに設置されている補助動力装置のコンプレッサーの起動スイッチを押す。
瞬間、コンプレッサーが凄まじい機械音を上げて、まるで呼吸する肺の様に圧縮空気を吐き出し、P-80のエンジンへと流し込む。
すると、まるで眠っていた獣が目を覚ましたが如く、ストライカーの足元に青い魔法陣が展開。
同時に、P-80に搭載されたブリタニア製のハルフォードH.1B遠心式ターボジェットエンジンが起動し、独特のエンジン音を上げ、ハンガー中にエンジンを響かせていく。
「うおおおおおおおおおおっ!!」
「………」
同時に直ぐ近くに居るシャーリーのテンションも急上昇……ホント、終始うるせぇ野郎だな……。
そんな胸の内を抱えつつ、俺は手にした計器やチェックリストを基にエンジン出力、油温、各部動作を確認し、レポートに記入していく。
「エンジン出力、250。油温、98度。右フラップ、異常なし」
と言った感じで、まるで己に
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