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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。中編
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れば、まさに”未知との遭遇”らしく、興奮気味のシャーリーを始め、他の面々も様々な反応を見せる。
まぁ、確かにパッと見た限りでも、此処に置いてある他のレシプロストライカーと比べて、P-80が圧倒的に近未来的なデザインをしているから、所謂、クラシカルな雰囲気のレシプロストライカーを見慣れている彼女たちからすれば、まさにSF映画の中から、飛び出してきたかの様な感覚になるんだろうけど……。
「……そんなに驚く物か?」
「驚くよ!すげぇ物、使ってるな、お前!!」
俺の問いかけに対し、まるで始めて蒸気機関車を見る子供の様なテンションのシャーリーは高すぎるテンションそのままに、こう言葉を続ける。
「これジェットストライカーか!?」
「……まぁな」
「おおおおっ!名前は!?」
「P-80。非公式名称、シューティングスター……」
「うっひょー!勇ましい名前付いてるぅっ!!」
そう言って、興奮するシャーリー。コイツ事ある度に喧しいヤローだなぁ……。
んな事を思いつつ、相変わらずP-80の開封作業を続け、開封し終えた俺は、直ぐにP-80をハンガーにセットする。
続け様に、傍に置いてあった木箱を開け、中に納まっていたパラシュートパックや、空間失調対策用のアラーム付き高度計を取り出し、ハンガー内の置き場にセットしていく。
「いちいち、そんなの使うのか?」
「……一応、実戦配備こそしているけど、コイツは試作品だしな、何が起きるか分からん。そもそもレシプロストライカーと、ジェットストライカーじゃ、全く速度や機械構造なんかが全く違うんだ。将来的には、パラシュートパックと空間失調対策用のアラーム付き高度計が、ウィッチの標準装備になる……って、原隊の姉御……じゃなくて、上官は言っているな」
そうシャーリーに対して、説明しながら、高度計等が動くかどうかをチェックしていると、シャーリーは苦虫を潰したような表情で、こう言い放つ。
「えぇ〜……マジで?」
いかにも「めんどくせー」と言わんばかりの表情でぼやくシャーリー。
まぁ、確かに今のレシプロストライカーを使っているウィッチのスクランブルなんて、ストライカーを足にはめて、魔力発動させて、銃と弾薬を持つ……と言った感じの3ステップで、出撃準備完了だからな。
出撃の度、ストライカーを足にはめつつ、パラシュートパック背負って、高度計付けて、銃と弾薬を装備すると言うのは、手間が掛かるからな。
ま、そこら辺の問題点も洗い出す為の実戦投入なんだろうけど……っていうか、”そもそもの最大の問題点”として……。
そんなことを胸の内で思いつつ、俺はそもそもの最大の問題点に関し、シャーリーに向け、こう言い放つ。
「ま、安心しろ……。ジェットストライカーが、前線を張る頃には、俺達は揃って20歳で現役引退だよ……」
「……
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