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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。前編
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パイロット達、そして海軍所属のウィッチ達は迷う事無く動いていく。
「エレベーター上昇!!」
そう一人の作業員が叫ぶと同時に、空母の船底深くに沈んでいたエレベーターが上昇し、そこには足に甲板にボート社製のストライカー『F4U コルセア』を装着した1個飛行小隊のウィッチ達が居た。
彼女達はエレベーターが上昇しきり、ガタンを荒々しくと止まるや否や、周りに居た作業員や作業車やF6Fのパイロット達と共に、素早く発進位置へと付いてく。

(何だ敵襲か?)

慌ただしく、発艦位置に移動するウィッチ達や、F6Fへと乗り込んでいくパイロット達を見ながら、そんな考えが湧いてきた俺は、近くを通る海軍のウィッチに話しかける。
「おい、敵襲か?」
そう真剣そうな表情で問い掛ける俺の傍では、同様な表情を浮かべた陸軍のウィッチ達が、彼女の回答を待っていた。
当然だ。もし、ネウロイの襲撃であるならば、彼女達も直ぐにストライカーを装着して、加勢しないといけないのだから。無論、俺も行くつもりだ。
そんな考えが胸をよぎる中、その話しかけた海軍のウィッチは「いや」と一言呟くと、こう言葉を続けた。
「そんなんじゃないよ。ただ目的地が近いから、ネウロイに対する警戒を厳重にするだけだよ。よーく、このあたりで艦艇が待ち伏せされるからね。ま、君たち、陸軍は大船に乗ったつもりでのんびりしていなよ♪」
と笑顔で、そのウィッチは答えると、「じゃ!」と一言いいながら、先に発艦位置に付く仲間達の元に合流していく。
そんな彼女を見て、少なからずホッとすると同時に、目的地であるブリタニアが近い事を俺は悟る。

そうか……。もうつくのか……。俺の答えを探す場所へと……。

胸の内に、期待とも、悲観とも言えない、ただただ複雑な感情が湧いてくる中、傍では、上空援護の任を受けた、海軍のウィッチ達が勢い良くサラトガから飛び立っていくのだった……。





……

………



それから、数時間後……。

接岸したサラトガから下船した、俺は各基地への、補給物資&補充兵員が集まる補給所へとやってきていた。
補給所を見回すと、辺り一面に所狭しと、隙間なく並べられたガソリンのドラム缶や、山の様に積まれた医薬品やテントと言った兵站物資を始め、損傷した分の代わりに送られてきたM4シャーマン戦車やジープ、榴弾砲なども、並べられ、その周りを多数のトラックや戦車輸送車、砲兵トラクターが走り回っている。
それに混じって補充要因として、リベリオン本国から、やって来た兵士やウィッチ、ウィザード達が、列を作り、人事担当の将校達によって、配置別けが行われており、俺もその列に加わる。
「伍長、貴官は第25砲兵師団だ」
「キャサリン少尉、貴方は第3航空団よ」
「ベン曹長、お前は第8
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