外伝〜隻眼の決意〜
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同日、16:40――――――
メンフィル・クロスベル連合とヴァイスラント決起軍が双龍橋の制圧を終えた頃、クレイグ中将率いる第四機甲師団はオズボーン宰相達帝国政府の指示によって、クロイツェン州全土の”焦土作戦”を実行した為、クロイツェン州全土の様々な都市や町が火に包まれ、残った市民達は火事の消火に必死になっていた。
〜バリアハート・アルバレア公爵城館〜
「そ、そんな…………城館が…………」
「どうして正規軍はこのような事を…………っ!」
「正規軍は私達を何だと思っているのよ!?」
「幾ら公爵閣下が内戦の主犯の一人だからといって、何故城館どころかバリアハートを火の海に…………!」
城館の使用人達は火に包まれている城館を呆然とみたり、城館に火をつけた正規軍に対する恨み言を口にしたが
「――――――今はそのような些事を気にするよりも消火が先決です!せめて城館――――――いえ、バリアハートの被害を少しでも抑える為にもバリアハートの市民達にもそうですがアルバレア公爵家以外の貴族の方々の使用人の方々にも消火の協力を要請して一丸となってバリアハートを消火しますよ!」
「は、はいっ!」
執事アルノーの言葉に我に返った後それぞれ消火活動を開始した。
〜レグラム〜
「倉庫からバケツをありったけ持ってこい!みんなで協力して湖から水を汲んで町を消火するぞ!」
「おおっ!」
「クッ…………正規軍の連中め…………!俺達が街道の見回りに出ている隙を狙って強盗どころか人攫いをした挙句、町にまで火をつけるなんて、やっている事が貴族連合軍よりも外道じゃないか!」
「我々に留守を任せてくれたお館様やラウラお嬢様に何とお詫びすれば…………!」
「お前達の気持ちはわかるが今は消火に専念しろ!」
同じ頃、町に起こった異変に気づいて街道の見回りから慌てて戻ってきたアルゼイド流の門下生達は市民達と協力して消火活動を行っていた。
「ハアッ!!」
アルゼイド家に仕えている執事にしてアルゼイド流の”師範代”でもあるクラウスは剣技によって起こった凄まじい風で建物を燃やし続ける火を吹き飛ばし
「ハハ、剣技で火を吹き飛ばすなんてさすがはアルゼイド流の師範代ですね。アークス駆動――――――グランシュトローム!!」
クラウスの消火活動に苦笑した”遊撃士協会・レグラム支部”の臨時受付を担当しているハインツは最高位の水属性アーツを放って消火活動を行っていた。
「いえいえ、ハインツ様程ではありません。…………それよりも、まさか我々が揃ってレグラムを留守にしている間に正規軍がこのような暴挙を行うとは完全に想定外でした…………なっ!」
「ええ…………遊撃士協会としても”強制徴収”もそうですが、幾ら徴兵する予定だったとはいえ何の通告もなく徴兵する予定の男
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