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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜隻眼の決意〜
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命が奪われる事はありません。」
「住む家を焼き払われ、食糧や男手まで奪われた民達のその後の生活はどうなる!?まさかクロイツェン州の民達をこの寒空の下で飢死か凍死させるつもりなのか!?」
「その件につきましては心配無用です。メンフィル・クロスベル連合には”エレボニアの為に帝国政府(われわれ)を打倒するという妄言を口にしたミルディーヌ公女率いるヴァイスラント決起軍”が協力しているのですから、この件を知ったミルディーヌ公女はメンフィル・クロスベル連合に焦土作戦を実行されたクロイツェン州の民達の保護を要請するでしょうし、クロイツェン州はメンフィル帝国が自国の領土として占領するつもりなのですから、クロイツェン州の民達の保護を間違いなく行うというのが帝国政府の判断です。」
「そしてその保護によってメンフィル・クロスベル連合の物資と時間を消費させ、その間に帝国軍が万全な態勢を整えるというのが帝国政府(きさまら)の考えか…………っ!」
「はい。――――――これも全て”ヨルムンガンド作戦”を成功させる為に必要な事。クレイグ中将閣下達もそれを理解の上で、クレイグ中将閣下達にとって本意ではない”焦土作戦”を行っているのですから、どうかご理解ください。」
「………………………………っ!!」
静かな表情で自分を説得しようとするレクター少佐に対してゼクス中将は唇を噛み締めて怒りの表情でレクター少佐を睨みつけていた。

「――――――失礼します!至急中将閣下にお伝えしたい事があります!」
「…………何があった?」
「それが…………」
するとその時軍人が二人に近づき、ゼクス中将が問いかけると軍人はレクター少佐に視線を向けた後ゼクス中将に近づいてレクター少佐に聞こえないように小声で耳打ちをした。
「――――――何!?それは本当なのか!?」
(何だ…………?)
報告の内容を知ったゼクス中将は信じられない表情で声を上げた後軍人に確認し、その様子を見ていたレクター少佐は眉を顰めた。
「は、はい。いかがなさいますか?」
「…………すぐに向かう。」
軍人に訊ねられたゼクス中将は目を伏せて考えて答えを出した後その場から離れ始めた。
「(どうも嫌な予感がしてならねぇな…………)何やら尋常ではない出来事が起こったようですので、私もご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」
そこに自分達にとって都合の悪い事が起ころうとしている事を悟ったレクター少佐が同行の申し出をしたが
「――――――私用だ!貴様の同行は必要ない!お前達はアランドール少佐が勝手な真似をしないようにここで見張っていろ!もし勝手な真似をしようとすれば、拘束しても構わん!」
「ハッ!!」
「なっ!?お待ちください、中将閣下――――――!」
ゼクス中将はレクター少佐を睨んで同行の申し出を断り、周囲にいる
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