外伝〜隻眼の決意〜
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可能性を低くする事はできると思いますわ。」
「それは……………………」
「わたくしはメンフィル帝国にはとても寛大な処置を取ってもらったと思っていますから、そこまでして頂く必要はないのですが…………エレボニアを救おうとしてくれているリィンさんの目的の為にも……………………そしてゼクス中将達の為にもわたくしでよろしければ、その作戦に応じさせて頂きますわ。」
シグルーンの説明を聞いたリィンが複雑そうな表情をしている中、リィン同様複雑そうな表情をしていたアルフィンは気を取り直して決意の表情で答え
「アルフィン…………――――――でしたら、自分も未熟の身ではありますがヴァリマールと共にリウイ陛下達と戦場を共にさせて頂きます。…………ちなみに、ベルフェゴール達も加勢させても構わないでしょうか?」
「ああ、ベルフェゴール殿達の加勢はこちらにとってもありがたい話だから、その件については私達から陛下達に話を通しておこう。」
アルフィンの決意を知ってすぐに自身も作戦に応じる決意をしたリィンは作戦の参加を申し出、リィンの確認の言葉にゼルギウスは静かな笑みを浮かべて頷いた。
〜トリスタ街道・第三機甲師団・臨時拠点〜
「”焦土作戦”だと!?内戦で受けた四州の被害の中でも最も被害が大きいクロイツェン州の民達からあろうことか、正規軍の手で強盗や人攫いをした挙句クロイツェン州全土を焼き払うとは、貴様ら帝国政府は自分達のしている事が人道から余りにも外れている事を理解しているのか!?――――――アランドール少佐!!」
一方その頃、先行部隊の報告によって第四機甲師団がバリアハートやケルディックの民達から財産や徴兵する予定の男達を”強制徴収”し、更にバリアハートを焼き払った事を知ったゼクス中将はアランドール少佐に第四機甲師団の凶行についての説明を要求し、説明を聞いた後激昂してレクター少佐に問いかけた。
「無論宰相閣下を含めた帝国政府の決定は人道から外れた行為である事は理解しています。ですが今はエレボニアの存亡をかけた”非常事態”。エレボニアを救い、そしてクロスベルでの戦いでルーファス卿を始めとした多くのエレボニアの兵達の命を奪った挙句、皇帝陛下の命まで狙い、今こうしてエレボニアを滅ぼそうとするメンフィル・クロスベル連合、”アルスター襲撃”という凶行を行ったリベールの征伐を成功させる為には”多少の犠牲は止むを得ない”というのが政府の判断です。それに”強盗”や”人攫い”と仰いますが、中将閣下もご存知のように宰相閣下が”国家総動員法”の成立を宣言したのですから、帝国政府は当然の事を行っているだけですし、バリアハートを含めたクロイツェン州全土の町や都市等を焼き払う際、民達は”正規軍の手によって施設や建物内から避難してもらいましたから、少なくても火事が原因で民達の
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