外伝〜隻眼の決意〜
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にて焦土作戦を行っている第四機甲師団がメンフィル・クロスベル連合の襲撃を受けた際の救援のために待機しているわ。――――――最も、ゼクス中将達には焦土作戦の件が知らされていなく、『メンフィル・クロスベル連合の侵攻を阻む第四機甲師団の援軍』として待機しているとの事よ。」
「え…………ではゼクス中将達は焦土作戦の事を知らされていないんですか!?」
リィンの問いかけに答えたシグルーンの説明を聞いたアルフィンは驚きの表情で訊ねた。
「諜報部隊の報告ではそう聞いている。――――――最もゼクス中将もケルディックの戦況を知る為に先行部隊を出し、先程その先行部隊によって第四機甲師団が”焦土作戦”を行っている事を知らされた後血相を変えて第三機甲師団に同行している”かかし男”に説明を要求していたとの事だ。」
「レクター少佐が第三機甲師団に同行…………もしかして、”焦土作戦”の事を知ったゼクス中将の説得の為に彼が第三機甲師団に同行しているのですか?」
「恐らくは。――――――それで、二人ともどうしますか?先程説明したセシリア将軍の作戦はあくまで”考案”ですので、”強制”ではありませんわ。断っても何の罰則もありませんし、説得に失敗しても構いませんから、貴方達にとって”メリット”はあっても、”リスク”は一切生じませんから、先程説明した作戦に参加したくないのであれば遠慮なく断っても構いませんわよ。」
「…………ちなみに作戦に応じた場合の”メリット”とは?」
シグルーンに判断を委ねられたリィンは二人に訊ねた。
「リィンがヴァリマールを操縦してリウイ陛下達と共に第四機甲師団への攻撃する作戦は参加するだけで”少佐”から”中佐”への昇進が”確定”で、アルフィン殿による第三機甲師団の説得に成功した場合はリィンは二階級昇進――――――つまり、”少佐”から”大佐”に昇進させ、アルフィン殿には戦後女男爵の爵位を授けるとの事だ。」
「え…………戦後わたくしに爵位まで授けるなんて、どうしてそのような事を…………」
ゼルギウスの答えを聞いたアルフィンは不思議そうな表情で疑問を口にし
「アルフィンさんもメンフィル帝国でのご自身の今の立場はご理解していらっしゃるように、今のアルフィンさんは今回の戦争の件での処罰を受けて”リィン・シュバルツァーの使用人兼娼婦”として扱われていますが、メンフィル帝国――――――つまり、現メンフィル皇帝であられるシルヴァン陛下より爵位を授かればアルフィンさんが背負ったメンフィル帝国に対する汚名は返上されると共に、メンフィルの上流階級でも”メンフィルの新たなる仲間”として認められることになりますから、アルフィンさんがメンフィルの社交界に出席しても、今回の戦争勃発の原因になってしまった件でメンフィルの皇族、貴族の方々から侮られる
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