外伝〜隻眼の決意〜
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エレボニアの兵達の血で染め、ミルディーヌ公女率いるヴァイスラント決起軍も皇女殿下のようにエレボニアを正す為に自ら”エレボニアの裏切者”となった。」
話を終えたゼクス中将は剣を鞘から抜いて宣言を始めた!
「だからこそ私は決意した!皇女殿下の為に!エレボニアの為に!そして本来はエレボニアの為にそこまでする義理がない上エレボニアの内戦が原因で故郷が、両親が傷つけられたにも関わらず、今もエレボニアの為に剣を振るう灰色の騎士の為にこの刃をメンフィル・クロスベル連合やヴァイスラント決起軍でもなく、リベールでもなく、”エレボニア帝国政府”に向ける事を!――――――今この場を持って第三機甲師団を解散とする!私の意志に賛同する者達は私と共に来るがいい!賛同できぬ者は帝都に帰還し、自分達の処遇を帝国政府に委ねるといい!総員、今この場でそれぞれの意志で決めるがいい!」
「………………………………」
そしてゼクス中将は剣を高々と掲げて宣言し、軍人達はその宣言に対して黙り込んだ後少しの間考えて互いの顔を見合わせて頷いた後答えを口にした。
「自分は中将閣下についていきます!」
「自分もついていきます!」
「内戦では敵だった貴族連合軍もそうですけど、アルフィン皇女殿下や他国の軍人である”灰色の騎士”がエレボニアの為にそこまでの覚悟を持って戦っているんですから、”エレボニアを守る為に存在する帝国正規軍”である我らだけが”エレボニアの真の敵”から目を背ける訳にはいかないでしょう!」
「ゼンダー門への左遷の件だって、元はと言えば帝国政府の意図に応じなかった事に対する”腹いせ”なのですから、左遷の件も含めて帝国政府に今まで受けた”借り”を倍返しにしてやりましょう!」
「解散だなんて水臭いですよ、中将閣下!」
「我ら第三機甲師団一同、中将閣下についていきます!」
すると軍人達は次々にゼクス中将の意志に賛同するように次々とそれぞれの武装を掲げて宣言した!
「お前達………………………………お前達の決意、心より感謝する。――――――ならば、これより第三機甲師団は独裁者ギリアス・オズボーン率いるエレボニア帝国政府打倒のために、エレボニア帝国政府や政府の意志に従う正規軍に反旗を翻す事とする!まずは、エレボニアの民達を傷つけ続けている帝国政府の傀儡である正規軍のクロイツェン州からの撃退、並びに民達の救出を開始する!」
「………………………………」
ゼクス中将の宣言に対して軍人達は黙って聞いてゼクス中将の号令を待ち
「――――――敵は第四機甲師団!第三機甲師団、これよりケルディックに進軍せよ!」
「イエス・コマンダー!!」
ゼクス中将の号令に敬礼で力強く答え、それぞれ進軍の準備の為の行動を開始した!
「やれやれ…………まさか、このタイミング
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