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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
外伝〜隻眼の決意〜
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でエレボニアが敗戦した場合、エレボニアは、皇帝陛下達はどうなるのですか!?」
「それで中将閣下は何とお答えされたのですか!?」
ゼクス中将の説明を聞き、自分達が祖国を裏切る事になるかもしれない事を知った軍人達は血相を変えた。

「皇女殿下の話によると皇帝陛下達の件に関してはヴァイスラント決起軍が既に交渉し、戦後エレボニアが滅亡しようと、衰退しようと皇帝陛下を含めた”アルノール皇家”の方々に関する処遇は”敗戦国の皇族”に対する処遇として寛大な処遇をする事をメンフィル・クロスベル連合に約束してもらったとの事だから、皇帝陛下達の件に関しては心配無用だ。」
「ヴァイスラント決起軍――――――いえ、貴族連合軍が…………」
「!?待ってください、中将閣下!それではメンフィル・クロスベル連合は今回の戦争の件で皇帝陛下達に危害を加える意志は一切ないという事になりますから、先日に起こった皇帝陛下が銃撃された事件の犯人の背後にいる黒幕はクロスベルでミルディーヌ公女が宣言した通り、メンフィル・クロスベル連合ではなく、エレボニア帝国政府の関係者なのですか!?」
ユーゲント皇帝達の処遇の事を知った軍人達はそれぞれ複雑そうな表情を浮かべたが、すぐにある矛盾に気づいた軍人の一人が血相を変えてゼクス中将に訊ねた。
「そうだ。…………そしてお前達も知っての通り、帝国政府は今度は”ヨルムンガンド作戦”成就の為に戦争相手であるメンフィル・クロスベル連合が侵略する地であるクロイツェン州にある物資、エレボニア帝国政府が徴兵する予定の男達を先に徴収し、挙句の果てには町や都市を焼き払う事でメンフィル・クロスベル連合の物資や時間を消耗させる”焦土作戦”という今の時代では、余りにも人道から外れた行為を行っている。…………アルフィン皇女殿下から私はこう問いかけられた。『今こうして自国の民達を苦しめている帝国政府の判断は正しいのでしょうか?』と。」
「それは……………………」
ゼクス中将によるアルフィンの問いかけを聞いた軍人達はそれぞれ複雑そうな表情で答えを濁した。
「――――――我ら第三がゼンダー門を担当する事になった理由の一つである2年前のリベールで起こった”異変”の際、”異変”解決の為にリベールに押し入ろうとしたがクローディア王太女殿下とオリヴァルト皇子殿下の緊急会談による英断によって我らはリベールに押し入らず、パルムまで退く事になった。…………その撤退時にオリヴァルト殿下は私にこう仰ってくれた。『リベールでの旅行にて人は、国は、その気になればいくらでも誇り高くあれる事を確信した。私の祖国と同胞にも同じように誇り高くあってほしい。』と。」
「………………………………」
「そして皇女殿下は祖国が衰退か滅亡するとご理解されていて、エレボニアを正す為にエレボニアに刃を向け、自らの手を
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