第十幕その十二
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「そのことも」
「それで余計にだね」
「わからなかったです」
「時代のこともあるのね」
「今の日本は線路が多くて」
つまり電車があちこちを走っているというのです。
「ですから川のことは」
「余計にわからないのね」
「街から街を川を使っての行き来は」
そうしたことはというのです。
「ないですね」
「それでバイキングの人達のことも」
「知らなかったですし」
「実感としてもなのね」
「なかったです」
「そこは日本独特ね」
「そうみたいですね」
こう船長に答えました。
「どうやら」
「アメリカも大きな川があるからね」
「ミシシッピー川ですね」
「この川と使ってだよ」
「アメリカの中を行き来出来るんですね」
「海にも出られるしね」
このことも可能だというのです。
「それでわし等もね」
「船長さんは船乗りだから特にですね」
「そうだよ、大きな船に乗って」
そしてというのです。
「海からミシシッピー川に入ってね」
「そのまま上ってですね」
「シカゴに行くことも出来るんだよ」
ミシシッピー川の最初の地点と言っていいこの街にというのです。これは五大湖の方から見てのことです。
「それもね」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
「バイキングの人達は川も行き来していた」
「このことは覚えておいてね」
「わかりました」
恵梨香は船長のお話に頷きました。
「それじゃあ」
「さて、皆まだまだ食べものはあるからね」
エリックさんがまた言ってきました。
「どんどん食べてね」
「どんどんですね」
「そう、バイキングだから」
それ故にというのです。
「何でもね」
「お腹一杯ですね」
「食べるものだからね」
それ故にというのでした。
「君達もそのバイキングの村に来てくれたから」
「どんどん食べて」
「楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
恵梨香が皆を代表してそうしてでした。
皆はバイキングの人達が出してくれた食べものをお腹一杯食べました、そしてこの日はバイキングの村にお邪魔して一日ずっと楽しみました。
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