第二章
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「凄いって言われたわ」
「そんなに酷い怪我だったんだ」
「捻挫でよく済んだってね、ただね」
「両手両足だから」
「暫く入院だから」
「絶対安静だね」
「それで私はお家にいないけれど」
妹は今度は家事担当として兄を睨んで言ってきた。
「わかってるわよね」
「ちゃんとお風呂に入って歯を磨いてちゃんとしたもの食べて」
「お掃除もするのよ、一週間に一回位はね」
「そうしろっていうんだね」
「そうよ、休日あるでしょ」
兄にもというのだ。
「だからね」
「その時にだね」
「お掃除するのよ、あとお風呂と歯磨きは」
妹はこの二つのことを絶対だと話した。
「毎日一回はね」
「入って磨いて」
「そしてね」
「奇麗にしないと駄目だね」
「あと煙草は吸わなくなったけれど」
妹が強引に止めさせたのだ。
「お酒もよ」
「飲み過ぎない」
「そして食べものもだよ」
「インスタントとかコンビニ弁当ばかりじゃなくて」
「普通にちゃんとしたものを食べてね」
「栄養バランスのいい」
「一人でもちゃんと食べられるから」
栄養バランスのいいものをというのだ。
「お野菜はパックでサラダとか買えるし果物もある牛乳やチーズで蛋白質も摂れるし」
「お豆腐もだね」
「食べればいいから、とにかくね」
「インスタントとかコンビニ弁当ばかりじゃなくて」
「それでね」
栄耀のことを考えてというのだ。
「食べておいてね」
「若しそうしなかったわ」
「半年禁酒よ」
妹は氷の目で言った。
「いいわね」
「わかったよ、じゃあ絶対にちゃんとするから」
禁酒と言われると既に禁煙をさせられている耕太としては聞くしかなかった、それで実際にだった。
耕太は一週間だけの辛抱だと思いつつ彼なりにちゃんとした生活を送る様になった。毎日風呂に入り歯を磨き。
休日は掃除をしてちゃんとしたものを食べた、それで妹が入院してから六日目に仕事帰りに妹を見舞うと。
もうテーピングが取れていた、妹は兄にベッドの中から笑顔で話した。
「もう固定しなくてもね」
「大丈夫になったんだ」
「何でも回復が早いらしくて」
それでというのだ。
「明日取れる予定が」
「もう取れたんだ」
「今日ね、それで明日退院したら」
「家に戻れるんだよね」
「戻るけれど日常生活はね」
「送れるんだ」
「重いものを持ったり走ったりは一週間は出来ないそうだけれど」
それだけの期間はというのだ。
「一瞬間でね」
「大丈夫なんだね」
「そう言われたら、二週間の予定が」
それがというのだ。
「もうね」
「半分の一週間で済む様になったんだ」
「有り難いことにね」
「本当に回復早いね」
「どうも私回復力あるみたいね」
「いいことだよ、
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