暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica57はやてとルシリオン
[7/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


ルシル君の体の前に伸ばしてた両手で、ルシル君の頬を両側からムニムニして抗議を示す。

「あはは、すまんすまん。取り消すよ。それにしても、はやての手は温かいな。安心できる」

「そう? ルシル君も温かいよ? 幸せなぬくもりや♪」

「そうだな・・・。幸せ、だな」

それからしばらくそうした後は、お供え物などの回収や掃除用具の返却などを済ませて、「また来るな」お墓にそう挨拶して、私とルシル君は海鳴霊園を後にした。

「もうすぐ13時だけど、昼食はどうする?」

「海鳴市に帰ってきたら行くとこは1つしかあらへんやろ?」

「っ、喫茶翠屋だな!」

「そうゆうこと!」

再びバスに揺られて向かうのは、なのはちゃんのご両親が経営してる喫茶店、翠屋。

「いらっしゃいま――おお! はやてちゃんと・・・って、ルシル君!?」

翠屋に到着すると、空いたお皿を片付けてた美由希さん(なのはちゃんのお姉さんや)が、車椅子に座ってるルシル君を見て驚いた。

「ご無沙汰してます〜!」

「お久しぶりです」

「う、うん! 久しぶり!じゃなくて、どうしたの!? 怪我!?」

「あーいえ。魔力消費を抑えるための処置なんですよ。魔力を使えば立てますし、歩けますけどね。今はちょっと体を労わって魔力を使わないようにしているんです」

お昼時を過ぎたおかげか今は店内に他のお客さんも居らんから、美由希さんも思わず大声を出してしまったみたいやね。そんな大声に、「美由希、うるさいわよ〜」と、店の奥からなのはちゃんのお母さんである桃子さんがやって来た。

「あら。はやてちゃんとルシル君じゃない! ようこそいらっしゃい、翠屋へ! さ、こちらにどうぞ!」

桃子さんが案内してくれたテーブル席に、まずルシル君が自力で車椅子からイスに移動したのを見届けてから、私も向かい側のイスに座る。

「ほら、美由希。メニューを」

「あ、うん!」

「それじゃあ2人とも、ごゆっくり!」

満面の笑顔を向けて桃子さんがそう言うと、美由希さんと入れ違いに厨房の方へと戻って行った。美由希さんはニヤニヤとほくそ笑みながら「こちらメニューです!」メニューを私たちに差し出した。

「いやはや〜。ルシル君、はやてちゃんとデートとはやりますな〜。シャルちゃんと、えーと何て言ったかな。トリシュタンさんだっけ?とは決着したの?」

「違いますよ、美由希さん。ルシル君は、シャルちゃんやトリシュともデートしたんで、順番で私なんですよ」

メニューを捲る手を止めてそう言うと、美由希さんが「ルシル君。三股はダメだよ。うん、さすがに」冷たい目でルシル君をジロっと見た。

「えっ? ち、違いますよ。俺は・・・」

「ルシル君はまだ誰とも付き
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ