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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica57はやてとルシリオン
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てと初めて会ったときのことを思い出すよ」ルシル君が私に振り向いた。
「憶えててくれたんやね」
「忘れるわけがないさ。俺にとっても大切な思い出だよ」
そんなこと言われたら、きゅんってなる。そやから「ルシル君。後ろからでええから抱きしめてええ?」って聞いてみる。
「とりあえず人目があるからやめようか」
「とゆうことは、人目がなかったらええんやな?」
「・・・まぁそれなら」
「っ! じゃあ約束な」
まさかのOKに頬が緩んでまう。さて、スーパーでの買い物も終わって、次はお花屋さんに行くことに。目的のお花屋さんは、ルシル君の探し物(今思えばエグリゴリやったんやね。探し物やなくて探し者やったわけや)に初めて付いて行ったときに訪れたお店。会話の内容までは憶えてへんけど妖精とか膨大な花びらとかは、今でも憶えてる。
「(あと、そう言えば・・・)ルシル君の防護服も、今とデザイン違うよな? 昔のはもっとこう・・・怪しい雰囲気満載って感じやったけど・・・」
確か、フード付きのマントに仮面ってゆうものやったな。ルシル君は「消費魔力が大きいからな。だからあの日1回限りにしたんだ」って言うた後、「お、見えてきたぞ」お花屋さんを指差した。店内は車椅子で入るにはちょう狭いから、「俺は外で待ってるよ」と言うてくれたルシル君を置いて、私は「すぐ戻るな」ひとり店に入った。
(ガーベラとフリージアとミニバラ、他にミニ胡蝶蘭やベリーも見栄えで追加してっと)
お墓に供える花束を一対購入して、「お待たせや」ルシル君と合流。トートバッグにはさっき買ったものが入ってるから、花束はルシル君が持ってくれることになった。
そんで次の目的地である、父さんと母さんが眠る墓のある霊園へとバスで向かう。海鳴市の郊外ってゆうことで時間が掛かったけど、なんとか午前中に到着することが出来た。
「はやて。俺も掃除を手伝うよ」
「え? 車椅子やといろいろと難し・・・あ!」
ルシル君が魔導師化してまで車椅子から立ち上がったから、私は急いで「ルシル君は座って見てて!」駆け寄った。
「いいやダメだ、こればかりは譲れないよ。10年以上とはやての世話になっているんだ。はやてのご両親の墓の掃除を、そんな俺がしないわけにはいかない。・・・手桶と柄杓と雑巾を借りてくるよ。すまないが車椅子を持って行ってくれ」
「ちょっ、ルシル君!? もう! 嬉しい話やけど、あんま無茶せんでほしいわ・・・」
自由にレンタル出来る掃除用具一式を借りに走って行ったルシル君の背中を見送った後、私は車椅子を押して父さんと母さんの眠るお墓の前に向かう。
「久しぶり、父さん、母さん。はやてです」
霊園の管理人さん達が善意で草むしりをしてくれてるおかげで、うちだ
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