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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica57はやてとルシリオン
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ょっとしてこれは・・・なんて思うてたところで、ルシル君の携帯端末からコール音が。

「誰からやろうね?」

邪魔にならへんようにルシル君から離れて、携帯端末を操作してメール画面を表示させたルシル君が「っ!」大きく目を見開いた。尋常やあらへんその様子に「どないしたん?」そう尋ねた。

「ごめん、はやて。花見の約束、もしかするとダメかも・・・」

そんなことを言いながらルシル君がメール画面を見せてくれた。差出人は「リアンシェルト・・・!?」で、その内容は・・・。

「こちらの準備は整いました。いつでもあなたの挑戦を待っています・・・!」

「ああ。エグリゴリ最強のリアンシェルトとの決着を、これ以上の弱体化する前につける」

それは、私と・・・私たちとルシル君の別れがまた1歩と近付くことを意味してた。

・―・―・―・―・

ミッドチルダ北部、ベルカ自治領ザンクト・オルフェン。その北部カムランに在るミミル・テオフラストゥス・アグリッパの館、エンシェントベルカ技術宮。最後の大隊の一員だったとしてミミルと、彼女の使い魔であるフラメルとルルスは、時空管理局より広域指名手配を受けている。
そんなミミル達の拠点だった館は、管理局と教会騎士団の協力体制の下に管理下に置かれている。しかしそんな館の地下深くの秘密研究所に、逃げ果せているはずの彼女たち3人の姿があった。

「やっぱり隔絶された施設を造っておいて良かったね」

「この施設への出入りは転移魔法のみ。上の屋敷を乗っ取った局員や騎士には絶対にバレません」

フラメルとルルスがクスッとほくそ笑み、2人のマスターであるミミルも「そのとおりね〜」と間延びした口調で微笑んだ。

「パイモン。例のモノが完成したと、そこの2人から連絡を貰ったのだけど」

ミミルの本名である“パイモン”と口にしたのは、転移魔法によって突如として研究室に現れた“堕天使エグリゴリ”の1機であるリアンシェルトだった。リアンシェルトは研究室の一角に設けられている4基の生体ポッドへと歩み寄り、ミミルは「はい〜。完璧な出来ですわ〜」と100cmを超える豊満な胸を張った。

「ですが本当に必要なんですか〜?」

ミミルもリアンシェルトの側に寄って、4基の生体ポッドの中に漂う人影を見た。

「おそらくとしか言えない。でもきっと・・・」

リアンシェルトの最後の計画が今、動き出す。

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