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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica57はやてとルシリオン
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賄えたはずだ」
「そうやね。そやけどミッドに居る時間の方が多くなるのは決まってたからな。前は言わへんかったけど、人の住まん家の劣化速度は速なるって話や。それなら寂しいけど、他の人に住んでもらって少しでも長生きしてほしいって思うたんよ」
「そうか」
元八神邸から幼い兄妹が出て来て、「こんにちはー!」挨拶してくれたから、私とルシル君も「こんにちは!」笑顔で挨拶返し。車に気を付けることを注意して、その背中が見えなくなるまで見送った。
「帰る家は変わったけど、ルシル君が帰ってくる場所は・・・私、私たちってゆうことを伝えたかったんよ。ごめんな、ここまで付き合ってもらって」
「いや。帰る場所を認識できると言うのは幸せなことだよ。精神的な路頭に迷わずに済む」
「っ!」
ルシル君が私の右手を握った。しかも指を絡める恋人繋ぎ。顔も全身もカッと熱くなって、私もキュッと握り返した。そんな状態で次に向かうんは海鳴臨海公園。バスに乗って近くまで来て、人も疎らな公園内に入った。
「桜見の季節になったら、またチーム海鳴のみんなで来たいな〜」
「・・・その時まで――いや、そうだな。一緒に来ような」
「うん!」
公園内を歩いてると、「あ、ここ!」ある場所で私は立ち止まった。海を一望できる展望台を指差して、ルシル君の手を引いてそこへ向かう。
「ルシル君。ここは憶えてる?」
「ああ。はやてと2度目に出会った場所だ。俺が釣りをしていて・・・」
「うんうん。私と顔を合わせたとき、ルシル君驚いたやろ? あれ、ちょうショックやったんよ? しかもここに何度も訪れてるのか聞いてきて。まるで私に会うのが嫌やったみたいや〜って」
「それについてはその場で違うと言ったはずだ・・・よな?」
「うん。会いたくないなんて思ってない、やったね。んで、その後にルシル君が森林公園の木の上で寝泊りするサバイバーって知って驚いたわ〜」
ルシル君の手を引いて森林公園の方に向かう。春になったら桜が咲き誇る桜見スポットになる。今はまだ3月の始まりってこともあって蕾もない。
「たった4日くらいだから、それほどでもなかったよ。海上の夜空がすごかったしな」
「そっか〜。なら夏になったら月見ならぬ星見でもしよか〜」
思い出がいっぱい詰まった臨海公園の散策を終えて、「じゃあそろそろ映画を観に行こうか〜」バス停へと向かった。
さほど待たずに乗ることの出来たバスに揺られて着いた商業区画。その一画にある映画館は休日とあって大賑わいや。美由希さんがくれたダイでハードなアクション映画最新作の上映時間は、もうすぐってタイミングやった。
「ルシル君。なんか買ってく?」
「そうだな・・・。翠屋で満腹だし、オレンジジュースを買って
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