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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica57はやてとルシリオン
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†††Sideはやて†††

ある理由で魔法戦を行うことが難しくなったルシル君。そやからシャルちゃんが部隊長を務める特務零課――特殊機動戦闘騎隊では事務方に就いてる。もう1つの内務調査部でも、可能な限り移動が多くならへん仕事を請けるようにしてる。

「おはよう、はやて。少し遅れたかな?」

「おはよう、ルシル君。全然や。きっちり10分前。私が早く来すぎただけやよ。アイリも、おはよう」

「ん。おはよう、はやて。じゃあルシル。アイリ、特騎隊(シャル)たちと合流しないといけないからもう行くね〜」

「ありがとう、アイリ」

「おおきにな!」

車椅子に乗って、私との待ち合わせ場所にやって来たのはルシル君、それに車椅子を押すアイリの2人。私たちが今おるんは本局やから、私もルシル君もアイリも局の制服姿や。

「さてと。今日のデート、はやてが行き先を決めてくれるという話だったけど・・・」

ルシル君からデートのお誘いを受けた私は、すぐにルシル君が抱えてる問題が根底にあるって察した。ルシル君に残された時間は、魔法戦を一切行わずにいて3年、局の仕事によっては半年、“エグリゴリ”との闘いになれば1週間もあらへんってこと。
ルシル君は前々から、いつ死ぬか判らないから、ってゆう理由で、わたしやシャルちゃんやトリシュのアプローチをのらりくらりと躱してきた。確かに“エグリゴリ”は強敵やし、ルシル君も命懸けで戦ってきてた。そやけど、私はどこかでルシル君は勝ち続けて、“エグリゴリ”を全員救えるって思うてた。

(それやのに、まさかエグリゴリの全滅が・・・ルシル君の死に繋がるなんて・・・)

勝っても負けてもルシル君は死ぬ。その事実をルシル君から語られた後、家に帰った私は部屋でたくさん泣いた。ルシル君の抱えてること、何ひとつとして察してあげられへんかった。死ぬと解かっていながらも戦い続けてたルシル君は、それがセインテストの宿命だから死ぬことは怖くない、って言うてた。そやけど勘違いかもしれへんけどルシル君の目は・・・。

「あ、うん。今日は・・・あ、着いてからのお楽しみってことで!」

「そうか。ああ、判った」

そうゆうわけで、私はルシル君の乗る車椅子を押して、最初の目的地である「スカラボ・・・?」に到着。小首を傾げるルシル君は「トランスポートか」ここを訪れた理由をすぐに察してくれた。

「うん。お、ちゃんと私服も持って来てくれたんやね」

車椅子を押すためのグリップに掛けられてるバッグの中にはルシル君の着替えが入ってる。ルシル君は「そういう約束だったからな」私に振り向いて微笑んでくれたから、「おおきにな♪」私も微笑み返した。

「あ、はやてちゃん、ルシル君。約束の時間通りだね。いらっしゃい」

スカラボに入るた
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