ポルトガ
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チェルとも知り合いですか?やはり書簡が?」
「うむ!あのお嬢ちゃんがお主の事をベタ褒めしておるぞ!どうやら惚れた様だな!やるのぉ〜色男!」
「いやぁ〜イケメンですから!」
《何なのこの2人!同じ波長で話してる!!この国、大丈夫!?》
「しかしなぁ…そう易々と船はやれんよ!我が国の船は丈夫で値が張るからなぁ…」
「えぇ〜………マジッスかぁ〜」
「マジマジ!だから頼みを聞いてくれんか?」
「えぇ〜………面倒事ッスかぁ〜………ヤダなぁ〜」
「そう言うなよぉ…余とお主の仲だろ!」
「う〜ん…じゃぁ、しょうがないッスね!」
《どんな仲よ!今日会ったばかりでしょ!!》
思わず突っ込みそうになるのを、我慢するアルル…しかし我慢できなかった者も居た。
「どんな仲ですか!!今日が初対面でしょ、リュカさん!!」
ウルフである!
これが若さか………
「ナイス突っ込みウルフ君!」
「良い仲間が居るなぁ…余の部下は、碌な突っ込みも出来んよ!」
「使えないッスね!」
家臣達が拳を握り締め、ワナワナ震えている!
「あ、あの王様!…王様の頼み事とは…?」
耐えきれなくなったアルルが、泣く様に訪ねる。
「うむ。実はな、アッサラームの東の山脈を越えた地に『黒胡椒』なる珍味があるのだが…それを買ってきてほしい!」
「え!?マジで、そんな物と船を交換してくれんの?」
「うむ。マジマジ!!」
「やった!ちょ〜簡単じゃぁ〜ん!ラッキー!」
「そりゃムリやでリュカはん!」
今まで黙って傅いていたエコナが、慌てて発言する!
「アッサラーム東の山脈は険しすぎて、人間には超えられんはずや!せやから船が無いと東の地には行けへん!」
「えぇ〜そうなのぉ〜…じゃぁ船が先じゃん!船頂戴!」
「そう慌てるでない!方法はある!アッサラームより東へ半日程行った所に、洞窟があってな、そこに『ノルド』と言うホビットが住んでおる!この手紙をノルドに渡せば、抜け道を教えてくれるだろう…」
そう言って懐から手紙を取り出したポルトガ王は、リュカに手渡す。
「ふ〜ん…そこまで準備出来てたんだ…じゃぁ、いっちょ頑張りますか!」
リュカは手紙を受け取ると、軽く片手をあげて挨拶し、ポルトガ城を後にする。
アルル達はポルトガ王へお辞儀をして、慌ててリュカの後を追う!
ポルトガ王の優しい眼差しと、家臣達の厳しい眼差しを背中に感じながら…
ポルトガ城下町の宿屋…
何時もの様にリュカの部屋で今後の方針を話し合う。
「まぁ…明日になったら、キメラの翼でアッサラームへ…そしたらノルドさんを訪ねて東の地へ…って事でいいよね!」
「えぇ…それで構いません…」
力無く答えるアルル。
「どうしたのアルル?元気ないね?お腹痛いの?オッパイ揉んであげよ
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