第9話 未来の覇王 後編
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いませんよ。あなたが弱いと思うから手加減をするんです」
「な、何だと、もう許さんぞーーー!死ねーーー!」
夏侯惇は盛大に切り掛かってきました。
随分大振りな太刀さばきです。
これなら直ぐ終わります。
私はぎりぎりまで、太刀を避けずに双天戟の棒の部分で、夏侯惇の横腹目掛け叩き付けました。
叩き付けられた夏侯惇は、私の左方向に吹っ飛んでいきました。
死んでいないとは思うのですが・・・。
あれ・・・、動かないですね。
手加減はしたつもりだったんですけど。
「うん?」
周囲を見ると、曹操が私のことを目を見開いて凝視しています。
お爺々様は相変わらず気分が良さそうです。
「姉者っーーーーーー!」
夏侯淵が夏侯惇に駆け寄っていっています。
若干、タイミングが遅いような気がしますが、曹操と同じ理由でしょうね。
私の武を見誤ったというところでしょう。
そもそも、あの程度で夏侯惇が勝てる訳がないです。
「姉者、姉者!ああ、良かった!意識はある」
夏侯惇は死んでいないようです。
夏侯惇が無事であることを確認すると、夏侯淵は親の仇を見るような目つきで私を睨みつけてきました。
そう言えば、夏侯淵はシスコンでしたね。
「貴様、よくも姉者をっ!」
私に向かって弓を放とうか身構えるがーーー。
「振雷・零式!」
私は彼女が矢を放つ前に「振雷・零式」を夏侯淵の立っている右側の地面を抉るように放った。
夏侯淵は「振雷・零式」の余波で、体勢を崩し、弓を落としてしまった。
技の無駄使いですね。
これで私の勝ちだと思います。
勝てる見込みなどないことがわかったでしょう。
夏侯惇が怪我しているみたいなので、怪我を治療してあげますか。
「な、何なの・・・、信じられない」
私はその光景を見ていた。
春蘭が劉ヨウに一撃で倒された。
次に、秋蘭が劉ヨウに矢を射ようとしたら、その前に光の様なものを放った。
光は秋蘭に直撃こそしなかったが、秋蘭の右側の地形は光が進んだ直線上に地面を抉っている。
あれが秋蘭に直撃してたらと思うと戦慄した。
劉ヨウの方を見ると、傷一つない。
秋蘭の矢は当たらなかったようね。
劉ヨウあなたは何者なの?
今なら分かる。
山賊を3,000人を殲滅したのも嘘ではないと思えるわ。
私は劉ヨウに恐怖を抱くと同時に、興味を更に強めた。
あの後、私は夏侯惇の容態を診たのですが、肋骨を骨折したようでした。
夏侯惇を私の力で治療して上げました。
夏侯惇を治療後、夏侯淵は私に謝罪とお礼を言ってきました。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ