第9話 未来の覇王 後編
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す。ああ、後、お互い子供なんですから、『殿』と呼ぶはやめませんか?私も曹操さんと呼ばせてもらいますので」
「私達、今日あったばかりですよね。まあ、構いませんが、それじゃ劉ヨウ君とお呼びすればいいのですか?何かちょっと私らしくない気がします」
曹操は少し戸惑っているようだったけど、私のことを君付けで呼んでくれました。
曹操が私のことを「劉ヨウ君」と呼ぶと、違和感があるのですけど、ギャップ萌えというものでしょうか?
意外にいい気分です。
「曹操さんの歳はいくつなのです」
「劉君と同じです」
流石覇王様です。
既に、この掛け合いに順応しています。
「噂で聞いたのですが、劉ヨウ君は自分の母親を山賊から救出したそうですね。その武勇はこの陳留にも伝わっていますよ」
「先ほど、夏候淵殿からも同じことを言われました。そんなに有名なのでしょうか?」
「それは当然です。3,000人の賊を1人で滅ぼして人質を救出したというなら。その上、救い出したのが母親なら美談として広まるのは必然ではないですか。それより山賊の数が3,000人というのは本当なのですか?」
どうしたものかな。
曹操に本当のことをいっても良いのだろうか。
今後のこともあるので、曹操と仲良くしておくのもいいかもしれない。
逆に嘘を言って、曹操に嫌われるのも何だし。
「信じられないかもしれないですが本当です」
「では、どのように倒したのか教えて欲しいですね」
曹操の目が怪しい輝きを放っているように見えた。
「単に打ちのめしただけです」
「私を馬鹿にしているのですか?」
曹操は一点して、怒りに満ちた顔で私の顔を見つめ返した。
まあ、この反応が普通ですよね。
「私は曹操殿のことを気に入りました。だから、私の武がどんなものか見せて上げます。どこか人の居ない広い場所はないですか」
「どうして、そんな場所でなければいけないのです?この屋敷にも練武場があります。そこでも構わないと思うのですが」
「多分、そこで私の技を使ったら、曹操さんの屋敷が崩れますよ」
「なっ!そんな馬鹿なことがある分けないじゃないですか!」
「そんな馬鹿なことをしたから私は、山陽郡の麒麟児などと言われているのですよ」
「くっはははっは、正宗やめておけ!その小娘にお前の凄さなど到底理解できぬ!器が違うのじゃからな、ぐわはははっ!」
今までずっと不機嫌だったお爺々様が機嫌良く言ってきた。
お爺々様は曹操を侮蔑した目つきで見ていた。
「わかりました!ならば、嘘だった場合、その命で償ってもらいますがよろしいですか!」
お爺々様の発言と態度が癪に触ったのか、曹操が怖いことを言ってきま
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