第9話 未来の覇王 後編
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
秋蘭は無事、劉を招待することができたようね。
断られるかと思ったのだけど、案外、上手くいったわね。
招待を断られても、劉ヨウを追いかけて無理にでも会うつもりだったわ。
私に諦めるなんて言葉は存在しないのよ。
秋蘭の話では、劉ヨウ以外に、彼の祖父劉本が付いてきているらしい。
当初、劉本は私の招待を拒否したらしいのだけど、劉が強引に招待を受けてたそうだけど・・・。
劉ヨウがそこまでして、私の招待を受けたことが気になるわね。
祖父と母上の話をされても、私とは関係ないといったそうだし。
私の身の上を同情をしたとかなら許せないわね。
まあ、話せばわかることだわ。
秋蘭が劉ヨウ達を案内してきたようね。
「私が曹操と申します。劉本殿、劉ヨウ殿に置かれましては、突然の誘いにも関わらずにお応えいただき感謝の極みです」
「儂はこのような場所に来とうなどなかったわ!孫が行くと言う故、仕方なしじゃ!勘違いするでない!」
「曹操殿、お気悪くしないでください。お爺々様はちょっと虫の居所が悪いのです。それでは、気を取り直してあいさつさせていただきます。ご丁寧な挨拶いたみいります。こちらこそわざわざお招きいただいたこと感謝の極みです。ところで曹操殿、堅苦しい挨拶はこの辺にしませんか?」
劉ヨウは私に平然と話しかけてきた。
秋蘭から聞いていたが、彼の私への態度には、私を嘲笑する奴等から感じられるような嫌な感じは全くなかった。
「変わってらっしゃるのね、劉ヨウ殿」
つい、思っていることが口に出てしまった。
彼の祖父の態度が普通だと思うわ。
「私のこと気にならないのですか?」
「何がです?」
本当に何も思っていないのかしら。
まあ、いいわ。
「劉本殿、劉ヨウ殿、食事を用意いたしましたので、口に合うかわかりませんが、ご一緒にいかがでしょうか?」
「どんな食事か楽しみです。」
劉ヨウは本当に喜んでいる顔を見ていると、考えるのが馬鹿らしくなったわ。
彼の人となりは良くわかったわ。
「本当、変わっているわね」
私は、誰にも聞こえないように呟いていた。
あの後、私が気軽に話そうといったら、曹操も堅苦しかったのか受けてくれました。
それでも口調が若干固めでしたけど。
「どうですお口に合いましたか?」
曹操が私に聞いてきた。
「うん、おいしいです」
「そう、その割には簡素な返事のような気がするのですけど・・・」
「気にしなくていいですよ。私はあまり感情表現豊かな方じゃないから」
「そうなのですか?」
「うん!」
「劉ヨウ殿、歳はいくつなのですか?」
「今年で7歳で
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ