本編番外編
日常番外
結婚事情は人それぞれ
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、度量の深い人がいいと思うぞ。お前の傍若無人振りに付き合える人だな、やっぱり」
「火影様ぁ!?」
なんでかヒカクさんが泣きそうになっているが、ここは無視して言葉を綴る。
マダラのお嫁さんに成る人って絶対大変だよね、結婚してからが。なんたって、結婚してからの人生を共に過ごす事になるんだし、よっぽど我慢強くないと。
「――で、ただ単に守られているだけの女性をマダラは余り好まないらしいから、いざと成ったら背中を預けられる人がいいんじゃないか? ……とすれば、くのいちだな」
「つまり、頭領のお嫁さんは同業者から探せと……?」
「日向とかもいいんじゃないかな? あそこは才媛が多いし」
でも、日向とうちはは仲が悪いから……あ、だから結婚すればいいのか。
真剣に考え出したヒカクさん。
この分じゃ今回だけでなく、前にも似た様な事があったのだろう――本当に御愁傷様である。
「かといってあまりにも気が強すぎる女の人じゃ、そう遠くないうちに絶対破局するね。だから、お前の性格に付き合えるだけの優しくておおらかな気質の人がいいと思うぞ」
ここ重要。
そういう人でなきゃ、絶対に嫁さんに実家に帰られると予想出来る。
そんな事を考えながらマダラを一瞥すれば、眉間の間の皺が凄い事に成っていた。
ああ、そうそう。一番大事な事を忘れてた。
「それっぽい事を言ってみたけど、一番重要な事を忘れてたな」
「火影様?」
首を傾げるヒカクさんの横を通り過ぎて、マダラの正面に佇む。
いつもの仏頂面を目にして、軽く微笑みが零れた。
「多分、これが一番大事だな。――どんな人にしろ、お前が一緒にいて笑い合う事の出来る相手が一番いいと思うぞ」
眉間の間の皺が凄い事になっているので、眼下の黒い旋毛をわしゃわしゃと撫でる。
ちょっと惚けた様にマダラが私を見つめているので、もう一度笑ってしまった。
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