暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
終結〜
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って奴ぶっとばしたら花丸あげるから」
「…?ああ、わかったぜ」

闇風は手をひらひら振って飛び込んでいった。最後は…クラナだ。

「……」
『相棒…流石にここは何か言ったらどうですか?』
「うるさいな…」
「大丈夫大丈夫。…言葉がでてこないだけだもんな」
「……」

少し口を強く結んだあと…クラナは話し出す。

「…色々、ありがとうございました。俺のことを知らない家族と話すのは…新鮮でした」
「…帰ってから、大丈夫か?」
「わかりません…でもヴィヴィオと…また違った接し方はできると…思います」
「…頑張れよ。アルもさんきゅーな」
『また会いたいッス…』
『ええ、こちらも…ではいきましょうか』
「…さようなら、またいつか」
「「…またな」」

クラナもいなくなり…空間が閉じる。……辺りには静寂が訪れる。

「…いなくなると、寂しいもんだな」
「ああ…それに、彼らがいなければこの戦いに勝ちはなかった…咲…もっと強くなろう。俺たちだけでもこの世界を守れるように」
「ああ、わーってるよ…」





























そこからさらに数週間…ついに破壊されていた世界の修復が終わり、みんなともお別れが近づいていた……


「やっぱり…亮はここに残るんだよな…」

キリトがいうと直葉は…シリカもうつ向く。

「うん…ここが俺の世界だから…」

「サキもここの世界にいるわけですしね」
「だな…姉貴やアリエッタのことを…頼む」

咲の言葉にジェイドは眼鏡を触ることで答えた。

「なんとかならないのでしょうか…」
「ヒュー…」

「何故今生の別れみたいになってるのかしら?」

その時、スキマが開いて紫が出てきた。

「うわ、出た!?」
「なによ、人を幽霊みたいに」
「妖怪だろ、近いもんだろ…てか今生の別れって…ほとんどそうだろうよ。世界を渡るのは俺たちだけじゃ無理…」
「そうね?だから…あなたたちを三等分にするのよ?」
「「はっ?」」

ジリジリと紫が近づいてきて…俺たちも思わず後退りをするが…退路はない。

「大丈夫、痛みは一瞬だから♪」
「「ぎゃ、ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!?!?!?」」



青空に俺たちの悲鳴が響くのだった………





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