終結〜
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チ!?」
「…咲!」
「恋…!」
翼を羽ばたかせ、二人が飛んできて…俺たちの手を掴んだ。
「サチ、どうして…」
「明命さんが教えてくれたの。きっと亮は後先考えずに倒してくるって…」
「…はは、お見通しか…」
「咲も…大丈夫?」
「なんとかな…ラスボス恒例の第二形態は今回はなさそうだしよ…」
「…?」
「意味がわからないならそれでいいさ」
そのままゆっくりと俺たちは地上へと降り立つ…瞬間。
「亮!」
「うわっ!?」
まず最初に明命が飛び付いてきて亞沙が、そしてシリカも飛び付いてきて俺は倒れる。
「ったく、なにやってんだよ…」
「…お帰り、咲」
「…ああ」
詠が困ったように笑いながら咲に肩を貸す。…もちろん直後、霞たちに飛び付かれて咲も押し潰されたが。
「よいっしょー!」
「っしゃおらー!」
あれからしばらく。シンが出した残党を処理するためにリズが獣へハンマーを叩き込み、翠も槍を振るって斬り飛ばす。
「…こっちはもう終わったみてーだな」
「みたいね…」
「こっちも掃討は終わったぜ」
咲が馬に乗りながら二人に言う。そこに俺たちも合流した。
「シンが出したモンスター軍団もこれで終わりだな…蓮華、頼む」
「ええ。……聞け、皆のもの!!!」
蓮華の声が通信機を通して戦場全体に響き渡る。
「悪しき軍団は我らの誇りのもと、消え去った!!この戦……我らの勝ちだッッッッ!!!!」
『『『おおおおおおおおっ!!!!!』』』
兵士たちの、俺たちの歓喜の声が大地を揺らした。それを聞いて涙を流したのは…椿と愛依だった。
「勝った…勝てたんだ…あいつに…」
「アタシたちは…討てたんだ…父さんたちの…仇を…」
「…そうだな」
俺と咲は娘たちの頭を撫でる。ここに……最後の戦いが終演を迎えた………
ーしばらくー
あれから数ヵ月が経った……戦争の事後処理も時間がかかったが、今はそれが終わって急遽、一年を待たずに祭りを行うこととなったのだ。武道大会、料理大会、知識大会…様々な催しが繰り広げられ、戦の傷を癒すように皆笑い、楽しむ。そして最終日の日……
「…もういくのか?まだ一日あるのに…」
「出たい物は出たし、片っ端から楽しんだからね!」
「…それに、俺たちは何時までもここにいていい存在じゃない」
「ま、そういうこった。…また会えるかはわからねーが、これが最後じゃねえって思ってるぜ、少年」
俺たちと同じように、誰かが産み出した存在…シィ…剛鬼…リョウコウ…彼らが元の
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