黒星団-ブラックスターズ-part7/Let’s 侵略!
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去ってきたこのバロッサ星人バロム様の敵ではないがな!バロバロバロバロ!』」
デルフの義憤もあざ笑い勝ち誇るバロッサ星人のバロム。サツキの口から言ってるせいか変にシュールだが、事態が事態なだけに全く笑えない。実際、図星を突かれてか、ぎりっとブラックたちは唇を噛んでいた。
「『さて、小娘共。この部屋から一旦出ていけ。せっかく手に入れたマジックアイテムを堪能したいからな。おっと、言っておくがだからって船からは出て助けを呼ぼうなどと考えるなよ。その時は、わかってるよなぁ?』」
バロムによって操縦室から船内の廊下に追い出されたブラック、シルバ、ノヴァの3人。ひとまず操縦室からやや距離を空けたところまで歩くと、操縦室の方をちらっと振り返り、また、周囲に怪しいものでもないか確認を取ると、3人は互いに顔を見合わせ、小声で話し合い出した。
「奴は見てもいなければ、監視カメラ越しに聞いてるわけでもないな?」
「大丈夫だ。この位置ならその類は確認できない」
「それにあいつ、私たちが盗ってきたマジックアイテムに目を奪われてる頃だから、人質を取られてる私たちのことなんて気にも留めてないよ」
ブラックからの確認の問いに、ノヴァとシルバは頷いた。
「よし、ではこれより第2回サツキ君救出作戦会議を行う。
例の、フーケの領収証を真似たメッセージカードは彼らの手に無事渡ったわけだが…後は我らのSOSに彼らは気づいてくれるのを待つだけだ。…あの様子だとバロッサ星人にはバレていないようだな」
会議と言うにはこじんまりとした、ただの即席談笑の場のようなものだが、仲間を救うための真剣な会話だ。とはいえ、あの手紙の隠し文字を通したSOS、複数の懸念すべき点があった。
ブラックは、バロムに手紙の真の内容がバレていないか、それが特に気になっていた。でも先ほどのバロムの様子からして、何とかバレずに済んだらしい。
「でも、あんな隠し文字にあの人たちが気づくかな?それに読んでもらえたところで、私たちの力になってくれるって思う?」
「心配いらない。我らがマスターのお告げは絶対だ。このお告げのおかげで、我らはこれまで様々な苦難を乗り越えてきた。此度も同じだ。この『ブラック指令』の予知能力をもってすれば、あらゆる困難を的確に乗り切れるのだからな」
そう言ってブラックは、一枚の紙を取り出した。そこには、ハルケギニアにおいては明らかにありえない文字……日本語、カタカナが刻まれていた。
『ヨウセイ ヤカタ タヨリ オクレ
サスレバ ユメノトビラ ヒラカレン』
どうやらこれが、彼女の言う『お告げ』というものらしい。
「流石ブラックちゃん!どこから出るかもわからない根拠のない自信、いやはやお見それ致します!」
とはいえ手紙の隠し文字にサイトたちが気づかなければ手紙を届けたとこ
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