第一物語・前半-未来会議編-
第十二章 抗いの行く先《2》
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んて愚かなんだろうと思ったんですよね。
この地球と呼ばれる星は大昔、三千世界をも巻き込んだ超規模天変地異“終焉”の起発点だった。
その原因を作ったのは、人類の必要以上の争いと技術開発とされている。
人類は自分達が住んでいた星を捨て、今は行けない異界へと逃げた。
そしてまたこの星へと戻り、今に至る。
だが人類は変わらなかった。
争いをし、意味の無い犠牲を出して進んできた。
その事を知ったとき、自分は勝手に人類を冷えた目で見るようになった。
絶望したのだ。勝手に、その時に。
簡単に絶望し、すぐに逃げてきた。
今自分が担当している生徒は、そんな弱い自分とは違う。
抗い、立ち向かっている。だから絶望はさせたくない。
いい迷惑だろうか、迷うこともあった。
しかし、これで良いのだと思った。
「私は学勢時代逃げていました、現実から。夢という幻に心奪われて」
「強い人なんて一人二人で充分じゃないか、弱い俺達は皆で力を合わせて抗えばいい」
「逃げてここへ来たんです。辛いことはあるはあるけれど、ここなら弱い自分でも夢を見て生きていけるってそう思ったから」
「なら夢を見ている君の生徒はどうなんだ!!」
「……っ!?」
榊は声を、空気を押すように前へ出した。
急の大声に、咲は身を縮めた。
眉を立てていた顔を、何時ものふぬけた顔に戻しながら、ゆっくりと話す。
「今、君の生徒は長の告白成功という夢を見ながら動いている。結果、それが日来のためだからなお頑張っている。ってのは俺の勝手な思い込みだろう」
しかし、
「自分の様にさせない為には、君が選んだ道とは別の道を選ばせるのも良いんじゃないかな」
「……私は……」
大粒の雨に打たれ、咲は目が覚める。
自分は何を馬鹿な事をやっているのだろう。
生徒のためを想うなら、今ここで生徒達の意志を曲げるような事はしてはならない。
恐れていたのは自分だけ。怖がっていたのは自分だっけだった。
絶望させないためには、絶望を既にしている私が道を示せば良いだけだ。
私って本当に、……臆病者ですね。
榊は落ちる雨から濡れる咲に、加護を展開しそれから守る。
だから、と言うように榊は言う。
「彼らは負けないよ絶望なんかに、後は自分自身を信じなきゃね」
「……そうですよね、ご迷惑を掛けて皆さんすみませんでした!」
皆に見えるように左へ移動し顔を下げ、自分の生徒に謝る。
謝罪の気持ちと一緒に、何故か清々しい気持ちがある。
そんな彼女に、生徒の言葉が届く。
「迷惑じゃないネ、咲先生はうちらのこと想ってしたこと、それ迷惑違ウ」
「そうですわ、絶望を知らないあたくし達を絶望させないで下さい。それで今回の事は帳消しですわ」
「皆は咲先生のした事
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