23 イチかバチかの隙狙い
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りに光の粉が出て天へと昇って行った。前にかよ子が杉山と大野と共に倒したアレクサンドルとアンナの兄妹と同じように。
「こ、こいつら・・・!!」
丸岡はオリガを失った為か冷静さを失った。先ほどのオリガにはいかなる攻撃も一切通用しなくなるう認識術がいつの間にか効かなくなり、それどころか自身の能力がいつの間にか無効化されたた為ある。それも誰によってなのか。あの子供達に自身の力を無効化できるはずがない。では一体誰がやったのか。
「さて、次はお前の番だな」
杉山は丸岡を睨む。それに続いてその場にいる皆が丸岡を睨んだ。丸岡はこれでは蜂の巣の中にいるような状態と見て己の目的だった長山の奪取もこれ以上実行しようとはしなかった。
「くそ、なぜ俺の能力が破れたのかは知らんが、覚えてろ!!」
丸山岡は情けなくこの場を走り去った。
「この野郎!」
杉山は雷の石の力を行使しようとする。しかし、石松がそれを止めた。
「待て、杉山さとし」
「何で止めんだよ、石松!?このまま見逃したらまた何かして来るかもしれねえぞ!!」
「ならん、あやつはオリガと違ってこの世の人間だ!ここで奴も殺めたらお主が裁かれてしまうぞ!」
「く、くそ!!」
「それにあやつは今はこれ以上は攻める事はできん。また来たるその時にまた懲らしめればよい。如何にせよ、あの長山治とその妹の長山小春を守る事ができたのだからな」
長山とその妹が来た。
「皆、ありがとう。そして貴方は一体?」
「某は森の石松。お主の友に力を分け与えた者だ。この四人が持つ石はまさにそれである。そしてこの者達が持つ武器も平和を主義とする者から貰った物である」
「山田の杖は・・・?」
「山田かよ子の杖も平和を主義とする世界からの物だ。だが、この世界が異世界がぶつかり合う前から持っていたようだが」
「うん、元々はお母さんが持っていたんだ・・・」
「そうか、お主の母上が持っていたのも気になるな」
「うん、今度聞いてみるよ」
「皆の者、大健闘ご苦労だった。各々の家に帰るとよい」
「でも、丸岡が待ち伏せして襲ってくる可能性はないのか?」
杉山が聞いた。
「それはなかろう。お主らによって丸岡修の計画は潰れたのだからな。今の奴も能力は使えまい」
「でも丸岡の能力はとても強力じゃないの?」
「もしかして僕が丸岡に体当たりして邪魔したからかい?」
「いや、それだけで奴の能力が弱体化したわけではない。他の者がどうやら弱体化させたらしいな」
「誰なんだろう?」
三河口と北勢田は御守りの力を最大限に行使した。だが、体力をかなり持って行かれたために、二人共体がへろへろでしゃがみ込んだ。
「何とか、やったな・・・」
「ああ、あの男も尻尾を巻きやがったぜ。北勢田、追いかけるか?」
「ああ、俺の手
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