23 イチかバチかの隙狙い
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
三河口と北勢田は御守の力を行使した。
「さすが、おばさんのお守りが効いたよ」
「何が起きたんだよ?」
北勢田には何が起きたのかさっぱり解らなかった。
「ああ、奴が地面に穴作ってかよちゃん達を落とした時、この御守がそれを途中で止めたんだよ。このままだとあの子達は地球の内部へ落ちて二度と戻れなくなる所だった」
「そうだったのか」
「そろそろ御守の他の能力を行使しよう」
「他の能力ってどんな物だよ?」
「『あいつら』を抑える事さ。かなりの強敵だからその分、体力にも負荷がかかるぞ。覚悟はいいか?」
「ああ、もちろんいいさ」
長山は先程の丸岡のしくじりで思いついた。丸岡が認識術を発動させない所を狙えばいい。だが、丸岡もオリガと同様、簡単にそれは狙いにくい。丸岡は隙を見せる事がないし、彼自身も隙を突かれないような対策をしている筈である。
(そうだ!!)
長山は最後の手段を思いついた。だが、それは非常に危険すぎる。失敗する可能性の方が高い。だが、一か八かでやるしかない。
かよ子は丸岡を妨害しようと策はないかと考えた。
「ちょっと、このお!燃やしてやるよお!!」
まる子が炎の石の力を行使した。炎が丸山を襲う。だが、丸岡は矛盾術を使う。人間は普通炎に当たると体は燃えてしまうのだが、丸岡は自身の能力で燃える事はなかった。
「何無駄な事を。俺の認識術と矛盾術は簡単に破れんぞ。お前らに勝ち目はない!!」
その時だった。丸岡は誰かに突き飛ばされた。
「あ、な、長山君!!」
かよ子は長山が丸岡に体当たりして来たのを目撃した。
「この、やめろ!」
「こいつ、ナメたマネを!」
丸岡は認識術でもう一度、長山を己が物にしようと認識術を行使した。しかし、今度は何故か効かなかった。
「な、何故だ!?」
そしてオリガにもかけた認識術が弱まっていく。オリガが山口の毒矢によって再び弱まっていく。
「う、う」
「オリガ!」
「さくら、こいつを燃やせ!!」
「うん!!」
まる子は大野に言われて炎の石の能力を行使し、オリガに火炎放射した。
「こ、これでやられる訳にはいかないわ」
オリガは己の力でまる子の火炎放射から防ぐ。だが、石松が刀をその炎かざし、別方向から刀についた炎をオリガに向けて切り込みに行った。
「なんの・・・。これでやられるわけないわよ。真正面からの攻撃は私には効かないのだから」
だが、その時、かよ子もまた己の杖を石松の刀にについた炎に向け、炎の能力を手に入れて、また別方向からオリガに向けて炎を放っっていた。
「え・・・?あ、あああーーー!!」
オリガは熱さで苦しむ。だが、皆の攻撃は続く。そしてオリガは燃えつきた。炎が燃え尽きると、オリガの焼死体はなく、代わ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ