第7章:神界大戦
閑話18「いざ、倒れ逝くその時まで」
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面から殴り合う事が出来ない程強い神に。
「っぁ……か、はっ……!」
瞬間移動したかのように吹き飛び、壁に叩きつけられる。
優輝の想定を上回るその威力に、思わず息が吐きだされる。
「し、まっ……!?」
さらに、そこへ“闇”の追い打ちだ。
避ける事さえままならずに、優輝はその“闇”に包まれる。
「ォオッ!!」
「そこです!」
容赦も慈悲もない。
戦闘に長けた神による拳、そして後方にいた神達の射撃のラッシュが始まる。
既に洗脳された神達にとって、“闇”は意味がない。
故に、優輝は“闇”に包まれたまま攻撃の嵐に呑まれる。
「ぉ……ァ……っ……!」
物理的な威力がそのままダメージに繋がる訳ではない。
そのため、優輝は倒れずに踏ん張る事は出来た。
……否、実際には倒れる事すらままならずに攻撃に晒されていた。
「っ……!」
体を揺さぶられるように攻撃を食らい、優輝は身動きが取れない。
さらに、ノーダメージではないため、優輝にダメージが蓄積する。
攻撃の衝撃も相まって、徐々に優輝は意識を薄れさせる。
「――――――!」
瞬間移動で離脱しようにも、拘束系の“性質”によって逃れられない。
そのため、万事休す……
「(―――掴んだ)」
……そのはずだった。
否、否だった。優輝は、それを待っていたのだ。
「な、ッ―――!?」
変化に気づいたのは直接殴っていた神だった。
しかし、気づいた時には既に吹き飛ばされていた。
「……まだ、手を隠していたのですか……」
「…………」
その様子を見て、イリスが呟く。
対し、優輝は無言のまま……
「抜けられた!?」
攻撃の嵐から、すり抜けるように消え去った。
拘束をしていたはずの神が、驚愕に声を上げる。
「……いい、いいですよ……!もっと、もっと見せてください……!」
イリスはさらに歓喜する。
まだここでは終わらないのだと。
まだ“可能性”を魅せてくれるのだと。
喜び、体を熱くさせ、恋焦がれるように、愛を謳うように。
「もっと、もっともっともっともっともっと……!!さぁ、さぁさぁ!!貴方はそうこなくちゃ。そうでなくては困ります!足掻いて、足掻いて足掻いて!どこまでもその可能性を見せてください!」
「…………」
「あは、あはは、あはははははははははははははははははははははは!!」
狂気的なまでに、イリスは声を上げる。
だが、優輝はそれでも無言を貫く。
否、分かっているのだ。
「(……やはり、か
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