暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
閑話18「いざ、倒れ逝くその時まで」
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
遮断出来ている。
 入り組んだ構造になった事で、優輝にとって戦いやすくはなっていた。

「っ!」

「ふっ!」

「ぐぅっ……!」

 だが、それ以上に浸食の影響が強い。
 決して消えない異物感が、延々と蝕んでくるのだ。
 しかも、それは徐々に大きくなってくる。
 その気になれば抑え込める程度だが、戦闘は激化している。
 そのため、抑え込む事に気を割けず、どうしても押される。

「はぁっ!」

「がっ……っづぁあっ!!」

 受け流しきれずに後退させられた所を、間髪入れずに横から蹴られる。
 そのまま“天使”達にお手玉のように吹き飛ばされそうになる。
 ……が、そこで優輝も反撃に出た。
 逆にカウンターで吹き飛ばし、瞬間移動。お返しとばかりに蹴りを神に叩き込む。

「ごっ!?」

 蹴り飛ばした直後、今度は優輝が上から蹴られ、地面に叩きつけられる。
 ギリギリで体勢を立て直し、ダメージを軽減。すぐに構え直す。

「(立ち止まる……事は出来ない!)」

 イリスの“闇”を飛び退いて避ける。
 空間及び座標を指定して発生させているのか、必ず優輝に直接当てに来ていた。
 回避のタイミングを僅かにでもずらすと回避不可になるほどだ。

「はぁっ!」

「ッ……!」

 “闇”を避け、拳と蹴りを捌き、支援射撃を瞬間移動で避ける。
 どれもが僅かにでも失敗すれば敗北に繋がる程だ。
 しかも、それに専念しても攻撃を凌ぎ切れない。
 故に、優輝はダメージ覚悟で反撃を続けていた。

「ふっ、っづ……!」

 直後、瞬間移動後を狙った拘束系の“性質”によって優輝は捕らえられる。
 回避は間に合わないと即座に判断し、領域を操作して“壁”を作る。
 領域を使ったソレはただの障壁よりも遥かに丈夫だ。
 そのため、次々と突き刺さる攻撃を悉く防いだ。

「ぉおおっ!!!」

「ッ……!」

 ……気合と共に放たれたその剛腕以外は。

「く、そっ!」

 油断していた訳じゃなかった。
 だが、立ち止まっているために“闇”の対処に理力を割いていた。
 それが関係し、“壁”を貫く程の威力を想定しきれなかったのだ。

「ッ、ぐぉっ……!こ、のっ……!」

 再び瞬間移動するも、すぐに重圧によって動きを鈍くさせられる。
 それに抵抗して領域を操作しようとするが、それも鈍い。

「(思ったより浸食が早い……まさか……!)」

 優輝は僅かにイリスに視線を向ける。
 そして、息を詰まらせる。

「……ふふ……」

「……くそがっ……!!」

 エラトマの箱は、一つではない。
 あろうことか、イリスはいくつものエラトマの箱を起動させていた。
 優輝の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ