暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
閑話18「いざ、倒れ逝くその時まで」
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
してきた神の拳をまともに受けてしまう。

「……っ!」

「ちっ……!」

「ぉおおっ!」

 痛みに堪えながらも、優輝は理力で武器を創造してぶつける。
 それは神によって全て砕かれ、碌なダメージはならないが、隙を作り出す。
 その僅かな隙を使い、羽交い絞めにしている“天使”を投げ飛ばす。

「(離脱―――!)」

「させん」

「がっ……!?」

 だが、一度ペースを崩されたためか、上手く事を運べない。
 まず間合いを離そうとした所を、別の神によって殴られる。
 脳天からの一撃に、優輝は地面に叩きつけられる。

「(結界が……!)」

 同時に、結界が破られる。
 破られるのを待っていたのか、周囲の神が一斉に攻撃を放ってくる。

「っ、ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 それを見て、優輝は防御じゃなく、攻撃に転じた。
 自身の展開する“世界”に干渉。一気に理力を広げる。
 “世界”の形を変え、それそのものを武器として攻撃にした。

「ッ……!逆手に取ったのか……!」

 そこら中から“棘”が発生する。
 それは地面や壁から生えたものだけでなく、空間そのものも“棘”になっていた。
 故に、回避はほぼ不可能。
 宙にいた神達も防御せずにはいられなかった。
 寸前まで戦っていた神も、虚空から伸びてきた“棘”を掴んで止めていた。

「言ったはずだ。ここは僕の領域だと」

 それだけで優輝の攻撃は終わらない。
 創造した剣が飛び交い、反撃に転じようとする神達を牽制する。

「(とはいえ、手数が足りないか……。やはり、無駄をなくすしか……)」

 余裕を見せている優輝だが、実はそうではなかった。
 元々敗北は確定している戦いなのだ。
 既に満身創痍で、質も量も足りない。
 先程の肉弾戦で創造した剣を飛ばさなかったのも、結界を壊されるのをできるだけ先延ばしにしようと、結界外で放ち続けていたからだ。

「はぁ……ふぅ……ッッ!!」

 息を整え、優輝は再び動く。
 優輝の“世界”に出現した“棘”は足場にもなる。
 それらを足場に跳躍し、一気に加速する。

「ッ……!」

 “ジリジリ”と、優輝は何かに侵される感覚を味わう。
 毒や熱に侵されるようなものではない。
 もっと、根本的な“何か”だ。

「(もう影響が出てきたか……!)」

 エニグマの箱による、世界の浸食。
 それは優輝の領域をも侵していた。
 そのため、領域と繋がっている優輝にも影響が出る。

「ちぃ……!」

 理力による光弾をばら撒きつつ、殴りかかってくる神の攻撃を捌く。
 空間そのものも変形しているためか、一部の援護射撃は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ