第7章:神界大戦
閑話18「いざ、倒れ逝くその時まで」
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ッッ……!」
優輝の体が宙を滑るように動く。
あらゆる動きが音速を超え、神々の攻撃を受け流す。
「はぁっ!」
迫る拳を受け流し、跳び蹴りを蹴りでかち上げて逸らす。
同時にその反動で僅かに動き、“天使”の蹴りを躱す。
そのまま体を捻り、援護射撃の極光を逸らし、その上を滑る。
その際に極光の表面から理力を掠め取り、光弾としてばら撒いた。
「ッ!!」
「ぉおおおっ!!」
“ドンッ!”と、拳を受け流したとは思えない音が響く。
瞬間移動を繰り返して攻撃が当たらないようにする優輝だが、条件自体は相手の神々も同じと言える。
むしろ、戦闘に長けた分、瞬間移動しようとも追いついて来る。
「くっ……!」
多数の攻撃を受け流しつつ、直撃しないように動き続ける。
だが、それは永遠に続く訳ではない。
息をつかせる暇がないためか、徐々に受け流せなくなる。
「だりゃぁああああああ!!」
「はぁああああああああっ!!」
「ぐ、ぅ……!」
挟撃され、動きを止められる。
瞬間移動しようにも、先に攻撃を対処しなければいけなくなった。
僅かな、ほんの僅かな間、拳と蹴りの応酬を繰り広げる。
「っづ……!」
二対一。手数では優輝が負けている。
そのために、一撃貰ってしまった。
「ッ」
「読めています!」
「ちっ……!」
瞬間移動で離脱し、その直後に祈梨含めた複数の神から極光が放たれる。
掌で受け止め、何とか受け流す。
「ッッ……ぐぁっ!?」
同時に肉薄してきた攻撃を瞬間移動で躱し、それを読まれる。
ダブルスレッジハンマーで叩き落とされ、優輝はまともにダメージを受けた。
「ッ、はぁっ!」
「ぐっ!?」
叩き落とされた所を、体勢を立て直して着地する。
直後に回し蹴りを繰り出し、追撃に来た“天使”を吹き飛ばす。
「ッッ……!」
まさに息をつく暇もない。
すぐさま飛び退き、別の追撃を躱す。
間髪入れずに瞬間移動し、理力を溜める。
「はぁっ!!」
刹那の間で理力を溜めきり、結界を展開する。
同時に攻撃を受けて吹き飛ばされるが、その甲斐はあった。
「隔離か……!」
「先に片付ける……!」
そう。直接戦闘に長ける神と“天使”、そして優輝自身を隔離したのだ。
援護射撃がある状態では碌に反撃も出来ない。
そのため、こうして隔離したのだ。
「(と言っても、結界もそう長くは保てない)」
援護射撃をしてくる神と“天使”はそれこそ数えきれない程いる。
そんな数の一斉攻撃を受ければ、たちまち結界は瓦解するだ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ