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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第十六話
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いると、徐々に霧が濃くなっていき、広い場所についたと思えば霧が更に濃くなってきた。
山頂……じゃ、ないみたいだけど……。


「――…おい、ありゃ何だ?」


不意に、ティトレイから出た言葉に、その視線の先を見ると、前方の濃い霧の中に、赤い何かを周りに纏った人影らしきものが見えた。


「バイバ、光ってるよ!」


「あれは……一体……」


思わず目前のそれにそんな言葉が見えた。霧が濃いためよくは分からないけど…多分、あの『願いを叶える存在』だろう。
……って事は、赤い煙が此処まで変化したって事…?

そう考えていると、突然それは歩き出し、此方に近寄ってきた。どうやら……メリアに歩み寄ってきたみたいた。


「………………」


「多分……大丈夫、だよ。メリア」


不安になったのか袖を握ってきたメリアに、目前に近寄ってきた赤い人影を見てそう言う。
攻撃してこないって事は……、危害を加える気はない……のかな?

そして、メリアが少し警戒しながら、ゆっくりと赤い人影に歩み寄ろうとした時であった―。


『いたぞ!!ディセンダー様だ!!』


突如、後ろから聞こえだした大声に全員が振り向くと、何か変わった服装をした二人組が現れた。
ディセンダー…様…だって?
思わずメリアを自分の後ろに隠すように下がらせる。


「願いを叶え、全ての者を導き給うお方。ディセンダー様!やはり、降臨されていたか!」


興奮したように大声でそう言う一人。まさかあの人達が言ってるディセンダー様って……この赤い人影っ!?
それにディセンダー様って口振りからすると…この人達、例の『暁の従者』か!?


「我々の救世主をお運びするぞ!」


「ちょっと待てよ!コイツがディセンダーだって確証はあるのか?うかつに接触しない方がいいぜ!!」

「何だ、お前達は。邪魔をするな!!」

「その方こそが、貧しき者を救いに導き、私欲に肥え膨れ、堕落した大国の者共を成敗する為に降臨したディセンダー様だ!!」

ティトレイの言葉に、強い言葉でそう言い出す暁の従者の人達。この喋り方からすると……相当、酔ってるみたいだな…。
しかもタイミングが最悪だ…こんなに崇拝に酔ってる団体が…偽物とは言えディセンダーって言える存在を見つけたとなると……ヤバいなぁ。



「ちょっと待って下さい!アレが本当にディセンダーっていう確証が無い今、アレを下に下ろすのは危険ですっ!!今、もしかしたらアレは、この世界の生物全てに害を成す危険な存在かもしれないんですっ!!」

「貴様ァっ!ディセンダー様を侮辱するか!!」


「違いますっ!まずは落ち着いて、こちらの話を聞いてくださいっ!!」

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