第十一話〜訓練〜
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ンティンが握られていた。
シグナム「情けないがまだ立てん。どのくらい寝ていた?」
ライ「五分も経ってませんよ。」
ライからレヴァンティンを受け取りながら答えるシグナム。脳裏に先ほどのことの疑問がよぎるが今は自分の聞きたいことを口にした。
シグナム「私は何故負けた?」
ライ「何故って……」
シグナム「質問を変えよう。お前は最後私をどうやって気絶させた。」
シグナムにとっての疑問はそこであった。最後の攻防で確かにライの持つデバイスを破壊したのだ。しかしその破壊した瞬間に意識を失った。結果はわかるがそれに至る過程が見えないのだ。質問をされたライはその質問に答える。
ライ「あの時僕が左手の剣を横薙ぎに振り抜いたのは覚えてますか?」
その質問にシグナムは首肯して答える。
ライ「その剣に隠れるように右手を構えていたんですよ。」
ライの言葉を聞いてシグナムは声を荒げるようにして聞き返す。
シグナム「ならば、お前は私の意識をデバイスに集中させてその間に攻撃したというのか?!」
ライ「ええ。まぁ流石にバリアジャケットを抜くのは無理と思ったから顎を狙いました。」
なんでもないように言うが、それがどれだけ難しいかわかっているシグナムは驚きを通り越して呆れていた。
シグナム「それで今は……」
ライ「他のみんながここに向かってきているので、それまでは休憩です。怪我はありませんか?」
シグナム「立てない以外は問題ない。それに私よりお前の方が重症ではないか?」
ライはシグナムの紫電一閃を正面から受けていたためそのことを指摘された。
ライ「僕は大丈夫……あっ」
シグナム「どうした?」
ライが答えようとした時に何かに気づいたのか声をあげる。
ライ「少しの間じっとしててください。」
シグナム「?何故―」
ライに疑問の言葉をかけようとするがその言葉は途中で途切れた。シグナムに近づいたライはシグナムの顔を両側から包むように手を添えてきたからだ。
顔を朱に染めながらシグナムは慌てて声をあげる。
シグナム「!?!?!一体なにを?!」
ライ「頬に傷がある。…すいません、顔に傷を…」
自分の顔の近くで申し訳なさそうに謝ってくるライ。そのせいでさらにシグナムの顔とライの顔が近づく。
シグナム「かまわんっ!この程度すぐに治る!!」
なんとか手から逃れようとするがライがそれをさせてはくれなかった。
ライ「ダメです。傷をつけてしまったのは僕だから手当ては僕がしないと。それに…」
シグナム「…それに?」
ライ「綺麗なんですからなおさらです。」
シグナム「きっ!!!!!……」
ライの言葉で顔
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