第四章
[8]前話
「楽しくね」
「わかりました、しかし蚊帳売れますかね」
雄太郎はここでこの話もした。
「あれは」
「仕事のお話?」
「思うんですが」
「今日のお仕事終わったでしょ」
美琴は荒廃に厳しい声で応えた。
「だったらね」
「仕事のことはですか」
「しない、プライベートはね」
「プライベートのお話をですか」
「しましょう」
こう言うのだった。
「いいわね」
「仕事が終わったらですか」
「もうプライベートでしょ」
「それはそうですね」
「だからね」
「今からですね」
「そうよ、仕事のお話はなしで」
それでというのだ。
「プライベートのお話でもしましょう」
「プライベートといいますと」
「芸能界とか野球とかサッカーとか趣味とか色々あるでしょ」
「趣味ですか」
「遠山君にも趣味あるでしょ」
「お酒とライトノベルや漫画読んだりゲームしたり」
「インドアね」
美琴は雄太郎のその言葉を聞いて思ったことをそのまま話した。
「それはまた」
「あと水泳ですね」
「中々ヘルシーね」
「そう言う先輩は」
「お酒にジョギングに麻雀よ」
「麻雀するんですか」
「お金賭けないけれどね」
それはしないがというのだった。
「好きよ」
「麻雀は僕知らないですから」
「面白いわよ、試しにやってみる?」
「遠慮します」
「面白くないわね、まあとにかく今からね」
「飲みに行くんですね」
「しこたま飲むわよ」
美琴は雄太郎の背中をばんと叩いて笑って言った、そして実際にだった。
二人で焼き鳥とビールそれに焼酎を堪能した、二人共酒も趣味だったのでこちらの話で盛り上がった。次の日はまた仕事に励んだ。
網切り 完
2019・10・20
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