第九幕その十一
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「凄くいるね」
「それが素晴らしいよ」
「全くだね」
「お伽の国の海ですね」
こう言ってきたのは恵梨香でした。
「つまりは」
「そう、だからね」
「とても素敵な場所なんですね」
「そうなんだよ」
「夜もね」
トロットがここで言うことはといいますと。
「周りを照らしてね」
「そうしてですか」
「寝るまでね」
「夜の海の中を観られるんですね」
「それが出来るわよ」
「そうなんですね」
「夜の海は暗いけれど」
夜は海の上だけではありません、海の中にも及ぶのです。だから海の中も夜になると暗くなるのです。
ですがそれでもとです、トロットは言うのです。
「光を浴びせてね」
「そうしてですね」
「中を観られるから」
「それじゃあ」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「楽しみましょう」
「そうさせてもらいます」
「夜の海も面白いから」
観ていてというのです。
「楽しみにしてね、そしてね」
「夜の海の中を観ながらですね」
「お風呂に入って」
そうしてというのです。
「寝ましょう、皆寝たらね」
「その時にですか」
「灯りが消えて」
海を照らすそれがというのです。
「船が透明になることも終わる様になるから」
「だからですね」
「寝るまでね」
「観て楽しめばいいですね」
「素敵な光景を観ながら」
「そのうえで」
寝ようとです、トロットは恵梨香にお話してです。
海豚とイトマキエイを交互に観つつご飯を食べて言うのでした。
「いいわね」
「はい、それじゃあ」
「ではね」
恵梨香にも言ってでした、皆で夕陽を受けつつ海の上を跳ぶ海豚やイトマキエイ達を観てでした。それからです。
晩ご飯を食べてから夜の海の中を観てでした、それから皆で楽しく寝ようとしましたがその時にです。
ベッドから海の中を観つつです、船長は同じお部屋にいるビリーナに言いました。
「こうして寝られるなんてね」
「最高の気持ちね」
「そうだよ」
こう答えるのでした。
「本当にね」
「そうよね、船長はね」
まさにと言うのでした。
「海の人だからね」
「だからね」
それでというのでした。
「海の中を観ながら寝られるなら」
「最高ね」
「これ以上いいことはないとさえね」
「今思ってるのね」
「今日もね」
その最高の気持ちに中で寝られるからというのです。
「夢の世界に入って」
「その夢の世界がね」
「最高の世界だろうね」
「そういえば夢の世界ってね」
「何かな」
「オズの国は夢がね」
「うん、実現出来るね」
「そうだね、だからね」
それでというのです。
「わしは今日もね」
「幸せな夢を見て」
「その夢の通りにね」
「これからもね」
「
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