プロローグ3
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やるが、二人とも首をかしげている。
―――――と。
「うおおおおおっ!」
突然クライン、そして周りのアバターが白い光に包まれた。
「クラインッ!」
それを見たキリトが叫ぶが、次の瞬間には同じ光に包まれる。
「ってことは・・・・」
嫌な予感がし手鏡を投げ捨てようとするが遅かった。
オレも同じように光に包まれ視界がホワイトアウトする。
それはほんの二、三秒で終わり、視界が元通りに・・・・。
「あん?」
何やらおかしなことになっていた。
周囲のアバターの姿が先ほどまでとは様変わりしている。
何というか、コスプレした人間が集まってる感じだ。
中には女物の装備をした奴まで居る。
「お、おい、おめぇら大丈夫かよ!?」
咄嗟に振り返る。
先ほどまでクラインがいた場所。
そこには美形の若侍ではなく、野武士と表現した方がいい男がいた。
「「お前、誰?」」
声が被った。
発生源はキリトがいた場所。
そこにいたのは勇者顔の男ではなく、女っぽい顔をした線の細い男。
オレの親友、桐ケ谷和人そのものだった。
「そういうおめえらこそ・・・・誰だよ?」
その言葉を聞いて、オレは手に持った鏡を覗き込む。
ざっくらばんに切りそろえた黒い髪。
鋭い目つき。
適度に日に焼けた、体を鍛えている人間特有の精悍な顔つき。
間違いなく現実世界のオレそのものだ。
「うおっ・・・・この顔、オレかよ!」
同じように鏡を覗いたクラインが仰け反った。
オレ達はそれぞれ顔を見合わせた後、
「「お前がクライン(か)!?」」
「おめぇらがキリトにシンか!?」
オレもキリトも細部には若干の違和感が残るものの、かなりの再現率だ。
だが――――!
「どーやって現実の顔を・・・・?」
「・・・・ナーブギアは顔全体をすっぽり覆っている。だから顔の表面も形も正確に再現できる」
「そういや、ナーブギア装着した時・・・・キャリブレーション? だったか。それであちこち触らされたよな。体格の方はそれで再現してやがんのか・・・・?」
つまり、茅場からのプレゼントとは現実の容姿そのものという事か。
これが差す事はつまり。
「オレ達にこれが現実だって思い知らせるためか・・・・!」
「何で・・・・どーしてこんな・・・・!?」
「・・・・どうやら今答えてくれるみたいだぞ」
キリトが言った通り、茅場は再び口を開いた。
曰く、目的は既に達成した。この状況を観賞するためにSAOを作った、とある種狂気めいた理由をぶちまけ、最後に――――。
『これにて正式サービスのチュートリアルの終わる。プレイヤーの諸君、君たちの健闘を祈る』
その
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