暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜紅き疾風の短剣使い〜
プロローグ3
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
やるが、二人とも首をかしげている。


―――――と。


「うおおおおおっ!」

突然クライン、そして周りのアバターが白い光に包まれた。

「クラインッ!」

それを見たキリトが叫ぶが、次の瞬間には同じ光に包まれる。

「ってことは・・・・」

嫌な予感がし手鏡を投げ捨てようとするが遅かった。
オレも同じように光に包まれ視界がホワイトアウトする。
それはほんの二、三秒で終わり、視界が元通りに・・・・。

「あん?」

何やらおかしなことになっていた。
周囲のアバターの姿が先ほどまでとは様変わりしている。
何というか、コスプレした人間が集まってる感じだ。
中には女物の装備をした奴まで居る。

「お、おい、おめぇら大丈夫かよ!?」

咄嗟に振り返る。
先ほどまでクラインがいた場所。
そこには美形の若侍ではなく、野武士と表現した方がいい男がいた。

「「お前、誰?」」

声が被った。
発生源はキリトがいた場所。
そこにいたのは勇者顔の男ではなく、女っぽい顔をした線の細い男。
オレの親友、桐ケ谷和人そのものだった。

「そういうおめえらこそ・・・・誰だよ?」

その言葉を聞いて、オレは手に持った鏡を覗き込む。

ざっくらばんに切りそろえた黒い髪。
鋭い目つき。
適度に日に焼けた、体を鍛えている人間特有の精悍な顔つき。
間違いなく現実世界のオレそのものだ。

「うおっ・・・・この顔、オレかよ!」

同じように鏡を覗いたクラインが仰け反った。
オレ達はそれぞれ顔を見合わせた後、

「「お前がクライン(か)!?」」

「おめぇらがキリトにシンか!?」

オレもキリトも細部には若干の違和感が残るものの、かなりの再現率だ。
だが――――!

「どーやって現実の顔を・・・・?」

「・・・・ナーブギアは顔全体をすっぽり覆っている。だから顔の表面も形も正確に再現できる」

「そういや、ナーブギア装着した時・・・・キャリブレーション? だったか。それであちこち触らされたよな。体格の方はそれで再現してやがんのか・・・・?」

つまり、茅場からのプレゼントとは現実の容姿そのものという事か。
これが差す事はつまり。

「オレ達にこれが現実だって思い知らせるためか・・・・!」

「何で・・・・どーしてこんな・・・・!?」

「・・・・どうやら今答えてくれるみたいだぞ」

キリトが言った通り、茅場は再び口を開いた。

曰く、目的は既に達成した。この状況を観賞するためにSAOを作った、とある種狂気めいた理由をぶちまけ、最後に――――。

『これにて正式サービスのチュートリアルの終わる。プレイヤーの諸君、君たちの健闘を祈る』

その
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ