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オズのキャプテン船長
第九幕その七

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「あの娘とはこの前会ったよ」
「あの娘の前の冒険の時ね」
「うん、それで楽しくお話をしたよ」
「ドロシーはね」
 まさにと言うビリーナでした。
「オズの国一の冒険家で」
「オズの国で最も友達の多い人ね」
 トロットがビリーナに応えました。
「本当に」
「その通りよね」
「僕もそう思うよ、じゃあ今からね」
 リバイアサンは早速言いました。
「海で困っている人がいるならそこに行くけれど」
「それでもなのね」
「今はね」
 まさにというのでした。
「あの人のところに行くよ」
「そうするのね」
「気が向いたからね」
 こう言ってでした、リバイアサンは皆と別れてそのうえでリンキティンク王の国の方に行きました。そしてです。
 一行はまた航海に戻りましたがここで、でした。船長は皆に言いました。
「今度はどの島に行くか」
「そのことをですか」
「今から考えようか」
 こう恵梨香に言うのでした。
「そうしようかな」
「今はまだ決まっていないんですね」
「そうなんだ、けれどね」
「オズの国には他にもですね」
「面白い島が一杯あるからね」
 だからだというのです。
「これからね」
「どの島に行くか」
「そのお話をしようね」
「そうね、ここから少し行ったら」
 トロットが言ってきました。
「バイキングの島があるわね」
「ああ、そうだったね」
「どうかしら」
 トロットは船長に笑顔で提案しました。
「これからね」
「そちらにだね」
「行かない?」
 そのバイキングの島にというのです。
「そうしない?」
「そうだね」
 船長はトロットのその言葉に頷きました。
「じゃあ次はね」
「バイキングの島ね」
「そこに行こう」
「バイキングっていうと」
 ナターシャが彼等のことを聞いて船長に言いました。
「あの欧州中を暴れ回った」
「海賊ですよね」
 神宝も言います。
「物凄く強い」
「あの人達もオズの国にいるんですね」
 ジョージは目を輝かせて船長に言います。
「そうなんですね」
「本当に色々な人がいる国ですね」
 カルロスも凄いと思っていることです。
「バイキングの人達までなんて」
「それでバイキングの人達と」
 最後に恵梨香が言います。
「これから」
「会いに行こう、君達はバイキングとは会っていないね」
「はい、まだ」
「お話は聞いていますけれど」
「お会いしたことはないです」
「一体どんな人達か」
「お会いしてお話したいです」
「それではね」
 五人の子供達がバイキングと会う為にもというのです。
「バイキングの島に行こう」
「それじゃあ」
 五人は船長の言葉に笑顔で頷いてそうしてでした。 
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