第七十六話 群雄、一同に集うのことその十一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
つも用意しておくものです」
「その通りね。私もそうするわ」
「流石です。貴女もまたわかっておられるとは」
「そうでなくては大きなことはできないわ」
女はだ。闇の中で笑いながら述べてみせた。
「国を。魔の国を築くことはね」
「そうですね。これをしくじってもです」
「策は幾らでもある」
「その通りです。では」
「今は落ち着いて見させてもらうわ」
女は于吉に対して述べた。
「そして楽しくね」
「そうして下さい。司馬尉殿」
女の名前をだ。ここで呼んでみせたのだった。
「司馬尉仲達殿」
「ええ、そうさせてもらうわ」
その女司馬尉も微笑んで返すのだった。それは闇の中にある、邪な漆黒の笑みであった。
第七十六話 完
2011・4・14
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ